〈一分 2025年10月26日号〉自民党の高市早苗総裁と、日本維新の会の吉村洋文代表が20日、両党による連立政権の樹立で合意しました…

 自民党の高市早苗総裁と、日本維新の会の吉村洋文代表が20日、両党による連立政権の樹立で合意しました▼自民党と維新の会の連立合意の柱として盛り込まれたのが、国会議員定数の1割削減です。両党は、比例中心の削減を狙っていて、小選挙区制で歪められる選挙結果が、さらに大政党に有利になり、民意の切り捨てが進みます▼国会議員定数の削減に維新が固執したのは、企業団体献金の廃止や、消費税の食料品2年間ゼロ%など、本来掲げている政策での自民党との隔たりが大きく、政策合意に明確な実施を盛り込めなかったためです。民主主義の根幹である選挙制度や国会議員定数は、本来は幅広い政党で協議して合意するべきものです。政権入りするために、定数削減までも利用したことは、打算と党利党略に満ちた同党の姿をよく表しています▼国政政党としての日本維新の会は、2012年の結党以来、「第三極」の名で、日本の政治を右へ右へと引っ張る役割を果たしてきました。自民と維新の連立政権は、社会保障の破壊や、憲法9条改悪など悪政推進の危険をはらむと同時に、「第三極」の看板を下ろした維新の会には、消滅への道を早めることになるとの観測も。政治の激動は、さらに加速しようとしています。

東京民報2025年10月26日号より

関連記事

最近の記事

  1.  「未だ国は謝罪せず、直近の厚労省の専門委員会で決着が付いた議論を蒸し返すどころか、生活保護費の新…
  2.  リニア中央新幹線の北品川工区から本格掘進が進んでいる工事現場の地上周辺の道路が隆起しているのが見…
  3. 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求めて10月26日、日比谷図書文化館(千代田区)で「学校に自由と人…
  4.  神宮外苑再開発(新宿区・港区)でラグビー場建て替えの認可手続きを巡って緊迫した状況が続く中、作家…
  5.  参院選などを通じて差別や排外主義を掲げる政党や政治家が台頭したことに、危機感を覚え反対する声が広…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る