築地市場跡地(中央区)に埋蔵されている江戸時代の庭園「浴恩園」の意義を知り、本格的な発掘調査を求める学習会が16日、都庁で開かれました。市民でつくる「築地浴恩園再生学会」が主催しました。同園を巡っては、都は遺構の調査や情報公開に後ろ向きで、「開発ありきで事業を進めている」との批判の声が上がっています。

浴恩園は18世紀に「寛政の改革」で有名な老中・松平定信の下屋敷に造られた回遊式庭園。関東大震災後、築地市場が開設されました。小池百合子知事が公約を破って2018年に豊洲(江東区)に市場を移転させた後、三井不動産や読売新聞グループなどが5万人規模の集客施設やホテルなどの建設を計画。7月から埋蔵文化財の本格調査が始まっています。
学習会では「建築ジャーナル」の西川直子さんが「百年の眠りを今、さまそうとしている。どうすれば世界遺産になるのかという気持ちでいます」とあいさつ。











