修学旅行、教材費無償化へ 中野区 来年度から実施を目指す〈2025年11月2日号〉

 中野区の酒井直人区長は10月23日、区立小中学校の修学旅行費や移動教室費、ドリルや理科実験材料などの教材費を含む「学校徴収金」の無償化を来年度から目指す方針を明らかにしました。同日の定例会見で概要を説明しました。

 無償化の対象は保護者から現在集めている学校徴収金の全てで、校外活動や家庭科実習教材、図画工作キットなどの費用も含みます。区によると、これまで子ども一人当たりの教材費などで年間1~4万円ほど、修学旅行費で平均約6万9千円を集めてきました。24年度の徴収額の合計は、区全体で約4億円でした。

 日本共産党区議団は、修学旅行費などの無償化を繰り返し求めてきました。昨年11月の区議会一般質問では、25年度から修学旅行費などを無償化した葛飾区の事例を挙げ、「修学旅行費等の体験学習において、希望するすべての児童・生徒が参加できるよう、無償化の検討を」と提案していました。

東京民報2025年11月2日号より

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