夜間定時制 6校の募集停止強行 存続署名提出も、議論せず〈2025年11月2日号〉

 東京都教育委員会は10月23日、定例会を開催し、都立夜間定時制高校6校の26年度の生徒募集の停止を決めました。小山台、桜町、大山、葛飾商業、蔵前工科、北豊島工科の各高校で、7学級210人の募集減となります。学年制の夜間定時制高校の募集は1260人から1050人に減少します。

 6校とすでに今春募集停止となった立川高校定時制を加えた7校の存続を求める7団体は、生徒募集の継続を求める2万5千人を超える請願署名を提出していましたが、これらの報告や審議はありませんでした。

 7団体は「署名を無視し、何も議論がないまま募集停止を強行される異常な事態。決定を絶対に認めることはできない」との抗議声明を発表。

 都教委が廃止理由に挙げる「(小規模な夜間定時制は)ホームルーム活動や学校行事などの特別活動が低調となり、集団活動を通した教育活動が十分に得られない」との説明は、「少人数による丁寧な学習指導が行われている」「学校現場の実態を見ない机上の空論」だと反論。

 さらに、当該校の教職員、生徒、PTA、地域住民などに対する説明会は一度も行われず、募集停止になった3校は先行して募集停止になった3つの定時制の受け入れ校(代替校)で「余りにも無責任だ」と批判。「困難を抱える生徒を多く受け入れている夜間定時制高校こそ、募集停止(廃校)ではなく、もっと充実させるべきだ」と強調し、募集停止の撤回と立川高校の生徒募集の再開を求めています。

東京民報2025年11月2日号より

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