【コラム砂時計】「働いて~」大賞に大疑問〈2025年12月14日号〉

 

 年末になると、その年の出来事に関連して色々な「大賞」が発表される。振り返ってみると、内外とも歓迎できないことが多かった。嫌な予感がしたのが、前年暮れの米大統領選でトランプが返り咲いた時のこと。案の定、各国に関税攻勢をかけ混乱が広がった。「ガザ」も「ウクライナ」も平和的解決の見通しが立たない。

 国内ではこの秋、自民党総裁選の結果、高市早苗首相が誕生し、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が2025年の「新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)の年間大賞に選ばれた。これをめぐって、過去に選ばれた新語・流行語にあった社会・政治風刺がない、今回の賞は「過労死した労働者・遺族を傷つける」など、批判や違和感を覚えるという声があがった。

 賛否両論あることを本人も認め、12月1日行われた授賞式でまた「働いて」を3度繰り返し、「国家経営者として国民の皆さまのために貢献したいという思いがございました」と述べた。

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