〈一分 2026年1月11日号〉高市首相が5日、訪問先の三重県伊勢市で年頭の記者会見を開きました…

 高市首相が5日、訪問先の三重県伊勢市で年頭の記者会見を開きました▼会見で首相は、年明け早々、世界を揺るがしたトランプ政権によるベネズエラへの侵略とマドゥロ大統領拘束に、自ら触れることはありませんでした。記者から見解を問われても、ベネズエラの民主主義回復や情勢安定化の「外交努力を進める」と述べるだけで、米国の国際法違反を非難していません▼政権の行く末には、内外に大きな問題が山積しています。高市政権が積極財政路線で国債の大量発行を目論んでいることは、円安と長期金利の上昇の同時並行を招きました。通常、金利の上昇は円高につながるのが、日本国債の先行きへの不安から真逆の事象が起きています▼政権の枠組みも、維新との連立で最初の国会は乗り切ったものの、不安定さが目立っています。会見では高市首相自身も、国民民主党を名指しして、野党との協力の強化を呼びかけました▼会見で首相は、今年が丙午(ひのえうま)の年であることになぞらえて、「エネルギーに満ちた状態から、次なる時代への移行に備える、分水れい」の年に、と訴えました。日本や世界が、分水嶺を迎えているのは間違いないにしても、問題は、政権がそれに対処する展望を持っているか、です。

東京民報2026年1月11日号より

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