【まちかどの小さな旅】第69回 NTT技術史料館と千川 実物展示でたどる技術発展の歴史〈2026年5月17日号〉

 NTT技術史料館(武蔵野市)は、幕末の1854年に渡来し、日本に開国を迫った米国の海軍ペリー提督が時の幕府に献上した電信機にはじまる日本の電気通信の歴史をたどることのできる史料館です。

NTT技術史料館

 そもそも、離れた場所にいる他者に何らかの情報を伝える手段としての通信。

 その歴史は古く、先史時代から狼煙(のろし)や太鼓が通信手段として使われ、秦の始皇帝が建設をはじめた万里の長城では一定の距離ごとに狼煙台が置かれました。また、駅伝、伝書鳩、手旗信号、飛脚などさまざまな通信手段が開発されましたが、画期となったのが、18世紀中葉から始まるテレグラフ=電信。それはその後の科学技術の発達で無線電信、テレビ、衛星通信、携帯電話など日進月歩の勢いで発達してきました。

 NTT技術史料館は「NTT株式会社武蔵野研究開発センタ」の一角にあり、同センタの前身は戦後に設置された電気通産省の「電気通信研究所」で、空襲を受けた中島飛行機製作所の工場の躯体の一部を活用して開設されたものです。

 史料館では電信技術の伝来から日本電信電話公社(1952年発足)を経て、今日に至る日本の電信技術の発達の歴史を、実物展示から学ぶことができます。

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