〈まちかどの小さな旅〉 再現された駅舎と鉄道史を語る展示室 旧新橋停車場鉄道歴史博物館と竹芝埠頭〈2026年6月7日号〉
- 2026/6/4
- 街角の小さな旅
「旧新橋停車場 鉄道歴史博物館」は、長く遊休地となっていた汐留(港区)地区の再開発にあたって発掘された旧新橋駅の遺跡を復元した施設です。その旧新橋駅は日本で最初に横浜~新橋間に鉄道が敷設され、英国製の蒸気機関車が煙を上げ走った東京側のターミナル駅。錦絵にも数多く描かれています
のち1914年に旅客ターミナル駅の機能が新設の東京駅に移り、旅客営業が廃止され貨物専用駅に。駅名も近くの烏森駅があらたに新橋駅とされたことから汐留駅に変更されました。その後、戦後の高度成長を経て鉄道による貨物輸送がその歴史を終え、時の中曽根民活のもとで、その巨大な貨物ヤードが地上げ業者、大手不動産・開発業者そして反社会勢力までが暗躍する再開発のターゲットにされ、超高層ビルが林立する異様な都市空間と姿を変えたのです。

博物館は当時の設計図に基づいて忠実に再現された駅舎と鉄道の歴史を語る展示室、それに付帯する25メートルのプラットホーム、初期に用いられていたのと同じ1本24フィートのレール、鉄道建設時の測量起点(第一杭)として打ち込まれた距離標「0哩まいる標識」が展示されています。また、屋舎内には「お茶の文化創造博物館」があります。
最寄駅新橋駅、汐留駅。

高輪築堤
また、鉄道は田町から品川宿あたりまで東京湾の浅瀬に築堤された線路を走っていました。海上での築堤は、陸上の予定地が国の兵部省の軍用地や旧薩摩藩邸があり、国防上の理由から土地の引き渡しが拒まれたことや地元の反対によるものです。その遺構が高輪で発掘され「高輪築堤」として保存・展示されています。










