文学に読む日本人権紀行 本紙4面連載が本に〈2026年9月6日号〉
- 2026/9/4
- 文化・暮らし
東京民報4面で2025年3月から26年3月まで、文芸評論家の新船海三郎さんが連載した「文学に読む日本人権紀行」が、学習の友社から8月15日に同名の本として出版されました。
連載は、東京を中心に、日本全国各地で文学作品に書かれた人権や自由をめぐる、人々のたたかいの跡をたどるもの。本の後書きで、新船さんは、韓国の人権活動家・朴來群氏が日本の植民地支配や、戦後の軍事独裁に抗した人々のたたかいの現場を歩いた本『私たちには記憶すべきことがある 韓国人権紀行』に刺激を受け、「人権後進国」と言われることが多い日本でも、近現代史のなかでさまざまな人権と自由をめぐるたたかいがあり、それを文学が記録してきたことを伝えたいと、連載を執筆したことを紹介。「(たたかいは)多くは敗れ、涙をたびたび流した。しかし、屈せずたたかい続ける者だけが負けるのであって、けっして恥じることではない。だから、日本の文学は人民諸層のその健気な姿に人間の真実を見、言葉に替えて作品を生み出してきたのだと思う。たたかいも人も文学も、この国のかけがえのないものだ」と強調しています。
五日市憲法、足尾鉱山、亀戸事件、築地小劇場、東京大空襲、三池闘争など、さまざまなたたかいや、平和をめぐる地の歴史を、文学がそれをどう記したかを通じて、たどっています。
また、第二部では、新船さんがSNSで連載している読書日誌から、戦争にまつわるものを掲載しています。

『文学に読む日本人権紀行』(写真=学習の友社、本体1600円+税)。
東京民報2026年9月6日号より









