東京民報は、1965年に創刊しました。1960年代の東京は、自民党都議らの汚職事件、都知事もかかわる買収選挙事件など、都政での汚職腐敗事件が相次ぎ、都議会の解散をもとめる都民のリコール運動がすすめられたほどです。その一方で、人口が集中しているのにもかかわらず、福祉や教育、住宅などの対策がなおざりにされていたために、都民要求が山積していました。そのため「ポストの数ほど保育所を」「都営住宅の大量建設を」などという都民の要求運動、東京都政をかえる運動が大きく広がっていきました。
東京民報は、そうした東京の政治革新をリードする、革新的メディアとして誕生。革新都政(1967〜1979年)をはじめ、日野市、中野区など都内各地に広がった革新自治体の実現と、その発展をめざす世論づくりに貢献しました。その後、自民党都政が復活するなかで悪政を告発し、都民要求を実現する運動とともに歩みをすすめ、米軍横田基地や臨海副都心開発などで様々なスクープを発信してきました。
1994年より月刊紙になりましたが、2008年6月より週刊化、1面と4面をカラー化するなど拡充することができました。今後とも、紙面の拡充につとめ、暮らし、福祉、教育、平和、民主主義を守る都民のみなさんとともに歩み続けるものです。