東京都教育委員会が都立の夜間定時制高校7校を廃校にする計画を打ち出したことを受け、小山台、立川高校定時制の廃校に反対する各会、東京都立立川高等学校芙蓉会(定時制同窓会)が5日、「7校の夜間定時制の存続を求める10・5緊急集会」をラパスホール(豊島区)で行いました。

都教委は立川(立川市)、小山台(品川区)の両校に加え、新たに桜町(世田谷区)、大山(板橋区)、北豊島工科(板橋区)、蔵前工科(台東区)、葛飾商業(葛飾区)の募集終了を予告する「都立高校におけるチャレンジサポートプラン(案)」を8月22日に公表。立川高校は今年度まで、そのほか6校は26年度から募集を停止し、生徒の卒業後に廃止する方針です。同プランによると、「困難を抱える生徒に対する支援の取り組み」として、一部の夜間定時制課程を廃止し、小・中学生時代に不登校だった生徒や高校中退した人などを主に受け入れる「チャレンジスクール」(三部制)の増設を計画しています。
元都立高教員で立川・反対する会事務局の河合美喜夫氏が、あいさつと経過報告。「困難を抱える生徒が多数学んでいる夜間定時制こそ、減らすのではなく、増やすべきであり、より充実させるべきだ」と、憤りました。
最後の学びの場
元都立定時制高校教員で小山台・反対する会の多賀哲弥代表が、「あらためて夜間定時制高校の存続意義について考える」をテーマに講演。都教委は夜間定時制の廃止理由を、「応募倍率が著しく低い状況が続いている」としています。多賀氏は、授業において少人数のほうが豊かな学びを得ることができるのは明らかだと反論。「夜間定時制は〝学校〟のイメージが苦手で不登校になった生徒の救いになっている。名前で呼び合える関係性も重要」と語りました。
不登校経験者や障害のある生徒、外国につながる生徒など、「さまざまな事情で全日制高校に入れない、なじめない生徒たちの、最後の学びの場である」と強調。「誰もが楽しく学べる社会的環境にならない限り、夜間定時制を希望する生徒はなくならない」と訴えました。
会場からの発言で、「立川定時制は駅に近く、21時55分まで部活動ができる」「単なる数合わせで商業高校を廃止するのは、学びたい生徒の機会を奪う」「夜間中学に通う生徒たちの進路先を閉ざすな」「チャレンジスクールは受験者数に倍率があり、安心して出願できない」など、多くの意見が飛び交いました。
夜間定時制の卒業生は、「〝学校〟らしくない雰囲気がよく、先生と生徒間の距離が近い。仕事で遅れた生徒へのフォローアップもあった。定時制の選択肢をなくすべきではない」と語りました。
日本共産党の都議団も参加。斉藤まりこ都議が、9月30日に開かれた文教委員会の内容を報告しました。都議団が夜間定時制高校や夜間中学を視察し、現役の生徒、保護者から聞き取った声を紹介。都教委の調査でも、生徒が「自宅から近い」「やりたい勉強ができている」「授業が分かりやすい」と評価しているにも関わらず、廃止するのは「許せない」と、逆行する都教委の姿勢を批判しました。
東京民報2024年10月20日号より












