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有料WEB紙面版 11月13日号
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【1面】
- 2023統一地方選 共産党予定候補 挑戦への思い 杉並区・小池めぐみさん「変えるパワー、あなたにも」区長選勝利が人生の転機
- 未来守るため行動しよう FFF東京 COP27へスタンディング
- パートナーシップ 宣誓制度がスタート カウントダウンで拍手
- コラム・一分
- 新型コロナ感染 都内の状況
【2面】
- 英語会話テスト「公正な入試できない」日ごとに高まる中止の声
- 優先すべきは不燃化「止めろ特定整備路線」集会
- 「不自然な屈曲」に疑問 北区十条再開発 高裁で第1回弁論
- 東京都 情報開示の「特例」停止 共産党都議団の批判受け
- 共産党議員団 各地で予算編成へ要望
【3面】
- 「病院再開は命の課題」多摩市 厚生荘病院閉鎖1年
- 13日投票 新宿区長選によだ氏「小さき声すくう新宿に」
- 【連載コラム】「砂時計」鉄道開業150年に思うこと
- 国会議員リレーレポート・宮本徹「半世紀にわたりたたかう党として」
- 街角情報
- ポカポ家族(214)とうきょうクロスワード 詰碁・詰将棋 問題と答え
【4面】
- 歴史を正しく伝えるとは 戦争の痕跡を訪ねつづる ルポライター室田元美さん
- 「ベルクへの旅」第8回 ベルクの客席
- パシャ
- みんなの広場
- (漫画)ママはminminギャルママ(321)
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 2023統一地方選 共産党予定候補 挑戦への思い 杉並区・小池めぐみさん
「変えるパワー、あなたにも」区長選勝利が人生の転機
「岸本聡子さんが区長に当選した瞬間、自分が無力ではないと、人生で初めて実感することができました」。こう語るのは、来春の杉並区議選(定数48)に日本共産党(現有6)から立候補を予定する小池めぐみさん(39)です。住民の力で区政転換を成し遂げたこの日を境に、区長選の一ボランティアだった小池さんが日本共産党に入党し、そして予定候補へと人生が激変するのでした。
“予兆”はありました。東日本大震災と原発事故に前後する妊娠・出産の時です。子どもを産んだ直後に、東日本大震災と原発事故(2011年3月)が襲いました。「子どものことを思うと、放射能には過敏なぐらい神経を使いました。このとき、政治と命は直結していると感じ始めたのです。純粋に政治を信用していたのに、自分に知らされているのは全てではないかもしれない」。政治への不信と同時に関心も芽生えたのです。
安保法制(戦争法)が社会を揺るがす大問題になった時(2015年7月)には、初めて国会前に行ってデモに参加しました。子どもができたことで、杉並区政への関心も生まれました。
声を上げる人みて選挙ボランティア
子育ての12年間は、田中良前区政3期12年とほぼ重なります。待機児童の解消を名目に保育園を民営化、公共施設の再編計画で14もの児童館がつぶされました。住民合意もなく強行する道路計画が何本も持ち上がりました。住民無視の区政に憤った区民が反対する会をつくるなど、住民運動が広がりました。そうした人たちが区長選(22年6月)に立ち上がり、岸本聡子さん(現区長)を推しました。
「声をあげる人たちを見て、何もしてこなかったことに後悔の念をもちました。子どもたちは声を上げることはできない。自分が今、何もやらなかったら絶対に後悔する」。いても立ってもいられなくなった小池さんは、プラスターとのぼりを持って駅頭に立つ選挙ボランティア「サポメンひとり街宣」を引き受けます。JR高円寺駅と丸ノ内線の新高円寺駅に2週間、毎朝毎晩立って、声をからして訴えました。
結果は現職を破っての岸本さん初当選。「人生観を変える成功体験でした。一人ひとりの力は小さいけれど無力ではない。力を合わせると大きな力になる」。そう確信した小池さん。自分の住む街の問題に、今まで以上に目が向くようになります。
「いよいよ私も共産党かー」と
小池さんは区長選直後の参院選で、山添拓さんが当落線上だと聞いて選挙ボランティアに。街頭宣伝に行くと岸本さんを応援していた人たちがいることに驚きました。
「誰からも入党の誘いはありませんでした。選挙が終わって声がかかった時は、『いよいよ私も共産党かー』と、ちょっとドキドキしました」。実は小池さん、「組織に入るのは苦手」でした。理由は「他人から命令されたり、何かに縛られるのが嫌い」なこと。「女だから」という考えを押しつける家父長的な父親や校則、社会に反発してきました。
ところが共産党に入っての感想は「ますます好きになった」。「私の意見を聞いてくれる場所だなと思いました。地域支部の人たちの頑張りも知らなかった。地域で起きている問題の解決のために、自分たちで考え、行動する。つまり共産党は市民派なんですよ。すごく楽しい活動をしています」と、豪快に笑います。
あきらめている人にメッセージ
「私がそうだったように、何かおかしいと思っても、どうしたら変えられるのか分からない人はいっぱいいます。政治は変わらないとあきらめている人にも、ダブルワークで子育てに苦労している私のような女性が選挙に出ることで、政治を自分ごととして捉えてもらい、あなたにも変えるパワーがあるというメッセージを送りたい」
小池さんは、入党の時に区議選への立候補を希望し、9月末に上保まさたけ前区議(現杉並地区委員長)の活動地域を引き継ぐ予定候補に正式決定。現在は杉並地区ジェンダー平等推進室長です。
「多様性を認め合うこの街が大好きです」という小池さん。目指すは「一人ひとりが大切にされて、声が届く区議会」。住民本位の区政へと歩み始めた岸本区長を支える共産党7人の区議団の実現で、希望ある杉並区にと意欲満々です。キャッチフレーズは、みんなで「#新しい景色をみよう」です。
2面 英語会話テスト「公正な入試できない」日ごとに高まる中止の声
今年度から都立高校の入試への活用が始まる「中学校英語スピーキングテスト」(ESAT‐J=イーサットジェー=ことば)の実施が11月27日に迫る中、受験生や保護者、専門家などから中止を求める声が日を追うごとに高まっています。2日にはネットをつないで反対集会が都議会の会議室で開かれました。「公平、公正な入試にならない」「大変な思いをしている子どものために黙っていられない」など、中止や高校入試への活用を見送らせるべきだとの強い意見が相次ぎました。主催したのは「英語スピーキングテストの都立高校入試への活用中止のための都議会議員連盟」(英スピ議連)。
集会では、「入試改革を考える会」の大内裕和代表(武蔵大学教授)が、不受験者の扱いによって不公平が生じることや採点の公平性や透明性の確保など、さまざまな問題点について都教育委員会に公開質問状を12回提出したが、6回目以降の質問状に回答がないと告発。「試験実施前には、受験生や保護者の疑問は解消される必要がある。入試活用は中止するしかない」と強調しました。
中学校で学習支援に携わっているという男性は「難聴の生徒もちゃんと受けられるのか疑問がある。ベネッセが実施している『GTEC』(ESAT‐Jに類似したテスト)を導入している学校や学習塾に通っている生徒は有利だよねと言っている生徒もいる。ベネッセがもうかるだけ。入試に活用させる訳にはいかない」と述べました。
現役の中学校教諭の女性は「ESAT‐Jのことは英語の先生がやること、学校全体でやることにはなっていなかった。都教委の通知がきたが持ち物しか書いてなかったので、学年だよりにも後ほど都教委から連絡がくるとしか書けなかった。情報を小出しにして進めているのが現状で、みんなが分からないようにやってしまおうというのが魂胆。許せない」と憤りました。
中学3年生の保護者は「子どもは志望校が決まった後の採点結果で、また悩むのはいやだと言っている。都教委や学校から納得できる説明は聞いたことがない。子どもたちの気持ちが無視されている」と語気を強めました。大田区の別の保護者は「電話で何度問い合わせても都教委は取り合ってくれない。大変な思いをして受験勉強を頑張っている子どものために、黙っていられない」と訴えました。
集会では、ESAT‐Jの入試への活用をやめさせるために最後まで頑張ることを確認しました。集会に先立ち英スピ議連は総会を開き、日本共産党19人、立憲民主党15人、ミライ会議3人、都民ファーストの会2人、グリーンな東京、生活者ネット、維新の会各一人、計7会派42人が加盟したことや役員、今後の活動などを確認しました。
*ことば ESAT‐Jとは
通信教育大手ベネッセがアチーブメントテスト(教科の学習効果を判定するのを目的とするテスト)として、都教育委員会の委託を受けて、都内公立中学生約8万人を対象に実施。生徒は専用のタブレット端末で出題されるイラストを見てストーリーを組み立て、英語で答えたものを録音して採点。結果は20点満点で、AからF(20点~0点)までの4点刻みで6段階評価され、調査書に記載。学力検査の得点、調査書点にESAT‐Jの結果を加えた総合得点が算出され、合否が決まります。
3面 「病院再開は命の課題」多摩市 厚生荘病院閉鎖1年
多摩市内で在宅介護が厳しい高齢者や、生活保護を利用する人を受け入れ支えてきた一般財団法人愛生会 厚生荘病院(湖山泰成理事長、243床)が閉鎖され、まもなく1年が経過しようとしています。地域医療の中核を担ってきた同病院がなくなった今、住民は困っています。
建て替え計画は白紙
同病院は戸建ての新興住宅やマンションが立ち並ぶ地に近接。約80年の歴史を有し高齢者療養病床だけでなく〝病後児保育〟も併設され、リハビリ科はスポーツでケガをした若者も受診するなど、子どもから高齢者までを対象に地域を支える役割を担ってきました。
ところが、2021年の大晦日に建て替えを理由に閉鎖。病院の存続を求めていた職員らは解雇されました。現在は事実上の休院状態で、建て替え工事計画などは許認可権限を持つ東京都に示されておらず、解体工事も着手されていません。
昨年7月末の突然の閉鎖決定公表に地域住民は「厚生荘病院の働く人たちと医療を守る会」(守る会)を結成。短期間ながら、病院の存続を求めて2337人分の陳情署名を集めて、昨年9月の多摩市議会定例会に提出しましたが、日本共産党と立憲民主党系会派の議員以外の反対により廃案。阿部裕行市長も「建て替えだから問題ない。労使問題には踏み込まない」との姿勢です。
閉鎖公表からのわずかな時間で、職員は入院患者の転院先探しに奔走しました。同病院労働組合の吉田千代執行委員長は「寝たきりの方が『自分はどうなるのか』と不安気な表情を見せた。こんな思いにさせて申し訳ない」と涙をにじませます。
閉鎖も張り紙1枚で
守る会は運動を継続。今も駅前で訴えていると、チラシを受け取る姿は途切れません。地域住民にアンケートを配布し、まとめた結果を見ても再開を求める声は少なくありません。「外来受診もバスを乗り継がないといけない」や、「救急車が行ける病院が市内に少ない」など、深刻な訴えが並んでいます。
守る会の稲富勉さんは「市が示している行政区画の和田、百草、落川、東寺方、東寺方1丁目の地域には、外来受診ができる病院・クリニックが4件だったものが、今では2件になった。厚生荘病院の再開は住民の命と健康を守る上で喫緊の課題です」と強調します。
一方で労使問題は解雇無効裁判をはじめ、複数の裁判をたたかう争議になっています。吉田委員長は「2018年に湖山医療福祉グループとの業務提携を聞かされた。病院の前理事長が亡くなって以降、グループ傘下だとされ以来、一方的な労働条件の変更、パワハラやセクハラが起こり大量の職員が病院を退職した」と振り返ります。
「私たち労働組合員は現理事長に一度たりとも会ったことがない。ベッドの稼働率が一度も95%を下回らない病院で、これまでに例のない一方的な一時金のカットが複数回にわたりに行われた。組合の要求書の回答もまともになく、団体交渉にも応じることなく解雇された。閉鎖も張り紙一枚で知らされた。あまりにひどい」と訴えます。
「長引くコロナ禍で地域の医療状況がより深刻になっている今、安心して住み続けられるまちを切望する声に誰が応えてくれるのか」―住民の声は無視できません。












