有料WEB紙面版 2023年1月15日号

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【1面】

  • 2023統一地方選シーズン2 共産党予定候補 挑戦への思い 大田区(定数50)村石まい子(60)子どもたちの防波堤に 教育現場を知る私だから
  • 「人のため」は自分のため フードバンクキャラバン 若者支援から取り組み広げ(3面に続く)
  • 統一地方選4月23日投票 新春街宣 共産党勝利で平和守ろう
  • 北区給食を完全無償へ 葛飾区に続き23区番目
  • コラム・一分
  • 新型コロナ感染 都内の状況
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【2面】

  • 英語スピーキングテスト 今からでも入試活用中止を アオヤギ有希子都議に聞く
  • 市民団体「周知せず開会は無効に」環境アセス審 外苑再開発を突然審議
  • 生活保護 物価に見合う引き上げを 全生連が請願署名
  • 西東京市議選 共産党3氏が当選
  • 独立・透明の実態を暴く 日野行介著『原発再稼働ー葬られた過酷事故の教訓』
  • フラッシュ@T
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【3面】

  • (1面から)「生きられる社会」未来に フードバンク 学生らがキャラバン
  • 岸本区長が就任後初街宣「公約実現の予算組む」 
  • 美々卯争議が和解成立「組合、支援に助けられた」 
  • 【連載コラム】「砂時計」運賃値上げと福祉タクシー
  • 【連載コラム】「最低賃金1500円に④」生活費は300万円前後
  • 街角情報
  • とうきょうクロスワード まちがいさがしポカポ家族 詰碁・詰将棋 問題と答え
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【4面】

  • 街角の小さな旅㉙ 植村冒険館と庶民のまち 冒険の世界と元気な商店街
  • 「シネマの時間」『シー・セッド その名を暴け』不正を監視する報道の役割
  • アンネフランクを訪ねて㉑ 「アンネ・フランクを訪ねる旅」での出会い
  • みんなの広場
  • パシャ
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◆テキスト版◆

 以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。

1面 2023統一地方選シーズン2 共産党予定候補 挑戦への思い 大田区(定数50)村石まい子(60)

子どもたちの防波堤に 教育現場を知る私だから

「先生たちも大変な思いをしながら頑張っているけれど、子どもたちが一番の犠牲者。一日も早く区政の場で子どもたちを守る防波堤になりたい」。こう熱く語るのは、小学校の教員として37年間の経歴を持つ、村石まい子さん(60)です。4月の大田区議選(定数50)に、藤原幸雄前区議の後継として出馬を予定します。日本共産党としては8議席を目指します。

 村石さんは7校で勤務してきましたが、そのうち6校が大田区内の小学校。多くは3、4年生を受け持ちました。「『できた』とか『わかった』時に見せる子どもたちのきらきらと輝く笑顔が大好きでした。成長する姿を見るのが楽しみでした」と、目を細めます。

 「自分がやりたいことを実現するために、自分で考え判断できる人になってほしい」と、教材にもいろいろ工夫しました。多様性を大事にし、障害のある児童がクラスにいる時には「お互いの学びになる」と、「仲良くするにはどうしたらいい」と、子どもたちに問いを投げかけました。

 その一方で、過労死レベルの長時間勤務を強いられる教育現場の大変さは身にしみています。「病気になって退職や休職する教員が相次いでも、補充されない状況が続いています。子どもたちとしっかり向き合うことも、不登校の子どもへの対応もままなりません」と、顔を曇らせます。

 実際、文部科学省の調査によると21年度に「心の病」で1カ月以上休んだ公立学校の教員は、前年度比で約15%増、初めて1万人を超えました。このうちの約6千人を調査すると、22年4月時点で2割近くが退職。16年度調査では公立小学校で約3割の教員が「過労死ライン」とされる月80時間以上の残業をしています。

 村石さんは多忙を極める中でも、民間の教育研究団体のサークルなどに参加。夏休みにははしごで全国大会にも足を運びました。「子どもたちを再び戦場に送らない」が原点の教職員組合の役員としても、教育問題に取り組んできました。教育一筋の人生です。

 定年1年前に退職して非常勤になったのも、教育問題に取り組む後継者を育てるのに本腰を入れたいとの思いから。そんな矢先に舞い込んだ、地元の共産党地区委員会からの出馬要請でした。

 ずいぶんと悩みました。たどり着いた結論は「学校の中で先生が頑張っても、政治につながないと解決できない問題が山ほどある。現場を知る私だからこそ、区政の場でやれることがある」

 その一つが「子どもの貧困」問題です。給食費を滞納する家庭に校長先生が訪問したり、朝ご飯をいつも食べてこない子どもにおにぎりをあげていた先生もいました。村石さんは、ずっと心を痛めてきました。「コロナ禍と異常な物価高で、格差と貧困は広がる一方です。給食費の無償化は、すぐにも実現したい」

似ているがんこ共産党に共鳴

 村石さんが高校時代に夢中になったのは、部活のバスケットボール。教えることに興味をもち、教員を目指して東京学芸大学に入学。大学生協で要求運動や平和活動に参加します。2年生の時に「戦前から平和を貫き、ぶれない政党、何事にもくじけない不屈の精神。自分にぴったり」と、日本共産党に入党しましました。母親から「がんこちゃん」と言われるほど、筋を通す性格と共鳴しました。

 教員になるのとほぼ同時に大田区に転居。羽田空港近くの多摩川沿いに長く住んでいます。「下町情緒が残り、昔ながらの人とのつながりのある大好きな街です」という村石さん。街を歩くと「羽田新ルートの騒音何とかして」「コミュニティバスを走らせて」「空き地を楽しめる公園に」など、たくさんの相談や困りごとが寄せられます。子どもたちからは「まい子先生」と、かわいい声援が飛びます。

 「子どもたち、学校現場、地元の人たちから声を聞いて、議会に届ける力になります。だれもが大田区に住んでいてよかったと思える街にしたいですね」

▼村石まい子(真依子)さんの略歴 1962年三鷹市生まれ。1981年東京学芸大学入学。大学生協で要求運動や平和運動に参加。85年に教師となり、大田、品川両区の小学校で37年間勤務。12年から都教組大田支部の書記長に就任、「子どもたちにより良い教科書を」の運動などに取り組む。22年8月に退職。現在、共産党大田地区教育相談室長。家族は夫、子どもが2人。趣味は映画鑑賞。

2面 英語スピーキングテスト 今からでも入試活用中止を 

アオヤギ有希子都議に聞く

 東京都教育委員会は昨年11月、多くの都民、専門家、保護者らの反対を無視して、英語スピーキングテスト(ESAT‐J=イーサットジェー)を強行しました。受験生や保護者、専門家から公平・公正に問題があったとの声が相次いでいます。一方、都教委はテスト結果を都立高校の入試に活用するとの方針を変えません。都議会超党派でつくる、入試活用の中止を求める議員連盟の副会長でもある日本共産党のアオヤギ有希子都議に、現状と今後の対応について聞きました。

 テストは強行されましたが、公平性が担保できないことが明らかになりました。公平・公正ではないテストの結果を都立高校入試に活用すべきではありません。

不公平な状況がアンケートで

 議員連盟と都民3団体が実施したアンケートには、試験当日から一週間で478件もの回答が寄せられました。このうち中学3年生からの回答は6割にのぼりました。どれも当日会場に行った受験生や保護者でなければ分からない具体的な記述が特徴です。

 寄せられた声は、待機していた部屋で解答する声が聞こえてきた、防音具のイヤーマフ越しに他の受験者の解答音声が聞こえた、録音確認の際に周りの人の声が録音されていたなど、生々しいものです。しかも広範な会場でこうした事例が起きていることが分かりました。

 また、「トイレで出題内容の情報が漏れた」「アルバイトの試験官が騒ぐ子どもたちを制止できずに、集中できなかった」など、通常の入試では考えられない状況も寄せられました。このようなテストの結果を、都立高校入試に活用できないことは明らかです。

 さらに実際、都教委の見解に反して、中学3年生の学習内容の範囲を超えた問題が出題されました。これでは入試問題として不適切であるとともに、「学習の到達度を測る」という目的からも逸脱しています。

入試への活用そのものが間違い

 もともと都教委はスピーキングテストを、都立高校の入試の受験科目に入れようと検討していました。しかし採点に時間がかかりすぎることがネックとなり、学習達成度を測るアチーブメントテストと位置付け、公立中学生全員を対象にして、実施も11月に前倒しすることで押し通しました。

 そのため国立、私立中学校からの受験生は受験しなくても良く、その場合は筆記試験の点数の近い他の受験者の点数から換算された点数が付与されます。このことで合計点数が入れ替わり、合否判定に影響がでると専門家は指摘しています。

 さらに不登校などの生徒が学校への周知不足で、不受験者の申請ができなかった事例も出ています。また、アチーブメントテストであれば都教委は区市町村教委に強制することはできません。しかし実際は、入試に活用することで事実上の強制になっています。ESAT‐Jは、入試としてもアチーブメントテストとしても成り立っていません。

議会と都民が追い詰める

 昨年の12月議会では、テストの実施状況の早急な報告を求める都民の声を無視して、都教委は年内の議会での報告を拒否しました。しかし、第1回定例会前の2月9日に、文教委員会で報告・質疑が行われることになりました。保護者や専門家の働きかけもあって超党派でつくられた議員連盟の力で、都教委を追い詰めてきたと言えます。

 民間試験や民間事業者の試験活用の問題点は、大学入試改革も含め専門家や都民、国民がずっと指摘してきました。都教委はそれらに耳を傾けずに強行したことが、失敗の最大の要因です。

 最初にプレテストが行われた2019年度予算議会の時も、テストを実施するのが民間事業者だということを明らかにせず、その後テストを運営するベネッセと協定を結んだ時も議会に報告はありませんでした。実施の段階になっても「なんで民間なのか」「なんでベネッセなのか」という疑問の声は絶えませんでした。

 ベネッセとの協定は、テストと欠席者の追試験、採点までです。都立高校の入試に活用するかどうかは、都教委が判断することができます。不公平があったことを認めて、子どもや保護者、現場教員などに謝罪し、直ちに入試への活用は中止すべきです。

3面 (1面から)「生きられる社会」未来に 

フードバンク 学生らがキャラバン

 (1面から)内閣府、厚生労働省、財務省などが要請に応じ懇談した中で、同キャラバンが「共働き世帯には配偶者控除等との関係で103万円という収入金額の壁があるために改善して欲しい」と訴えたところ、財務省は「今は(壁は)ない。150万円まで大丈夫」と答えたといいます。しかし実際は収入が130万円を超えると社会保険料の負担義務が発生するために、130万円の収入でも手取りが100万円ほどになってしまう矛盾などについては一切説明がありませんでした。会見では「縦割り行政ではなく包括的な支援がますます重要になっている」と強調しています。

普段の我慢を実感

 同キャラバンは首都圏青年ユニオン(ユニオン)で活動する学生組合員が「コロナ感染症で困っているという話を聞いて、フードバンクをやりたい」と、誘い合って発足し活動しています。個人指導塾で授業準備時間の未払い賃金の支給を勝ち取った学生や、アルバイト先のスーパーでレジ従業員の負担軽減のためにイスの設置運動などに取り組む仲間も参加しています。

 メンバーの茂木楓(21)さんは「東京地方労働組合評議会(東京地評)でやっていると聞いて、そうしたら青年ユニオンの書記の尾林哲矢さんが『学生組合員で何かやればいい』と言ってくれました。人集めなどから色々と教えてくれました」と振り返ります。フードバンクのノウハウは東京地評から教えてもらったとのこと。

 冨永さんは「ユニオンの団体交渉でメンバーは知っていたし、誘うと他のメンバーを連れてきてくれる。フードバンクは女性支援、ひとり親支援になっている」と強調します。

 第1回目は2021年9月に会議を始め、11月に実施。初めは大学で行おうとしていましたが、許可が得られずに断念。東京地評の事務所ビルで開催しました。周知は公営住宅へのチラシポスティングや、地域のシングルマザーコミュニティと連携をしています。完全事前予約制で実施しており、昨年12月26日に行った第5回目ではポスティング前に用意した予約枠はいっぱいになり、歳末のひとり親支援の役割を担っています。冬休みで学校給食がないために喜ばれています。

 支援物資は米や野菜、乾麺、ティッシュ、トイレットペーパー、生理用品で、特に米は欠かしません。「レトルトより『ちゃんとしたものを食べさせたい』と野菜や果物が喜ばれます」(メンバー)。「受付時に必ずお菓子を配ります。『何年ぶりだろう』との声があるんです。普段我慢しがちなものなのでしょう」と背景にも思いを寄せます。

実態をアンケート

 これまでに集めた利用者アンケートでは利用者の正社員率は23%、シングルマザー世帯は非正規雇用が多いことが浮き彫りになっています。コロナ禍でシフトカットなどの影響も影を落としています。「高校生が一人で来て『親に行ってくるよう言われた』と言うのです。貧困層のスティグマ(差別)をこういう形で無意識のうちに自覚させられている」と、フードバンクに2回目から加わり会見に参加した田村遼(23)さんは語りました。

 未来への道を模索する若者の思いが実を結ぶ社会へ、ひとりひとりが考え行動することの大切さを実感させられる年頭。メンバーは「人のためでもあるけど自分のためでもある。普通に生きられて、ひとり親でも子どもが育てられる地盤を未来を手渡すことは大切。自分の権利も補償されることにつながる」と前を見据えています。

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