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有料WEB紙面版 2023年10月15日号
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【1面】
- 神宮外苑 再開発とめ文化・歴史守る 都議6会派40人で議連発足(2面に関連記事)
- 英スピテスト 入試活用は中止を 11月実施を前に緊急街宣
- JALは人権侵害を正せ 争議の解決求めて座り込み
- コラム・一分
【2面】
- 暮らし無関心の都政変える 都議会閉会 藤田りょうこ都議が討論
- イコモス 三井不動産らに再反論 外苑再開発 樹木保全の方策、示せ
- 同一労働に同一賃金を 西東京バス 控訴審が結審
- 【連載コラム】教室の風*上からの管理よりも
- フラッシュ@T
【3面】
- 「海辺の鳥」なぜ内陸部へ イソヒヨドリの謎を追って 野鳥研究者 川内博さんに聞く
- ASEANの歴史学ぼう 日本AALAが冊子を発行
- 特定整備路線の中止求め 連絡会が知事に署名提出
- 【連載コラム】「保険証廃止の問題点③」止まらないトラブル
- とうきょう人
- 街角情報
- とうきょうクロスワード まちがいさがし「ポカポ家族」 詰碁・詰将棋 問題と解答
【4面】
- 読書 今月の本棚と話題
- 【連載】「心に残る まち 人 花」③ 晩秋の水元公園
- みんなの広場
- パシャ
- (漫画)ママはminminギャルママ(366)
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 神宮外苑 再開発とめ文化・歴史守る 都議6会派40人で議連発足
神宮外苑地区の再開発事業の見直しを求める議員連盟が都議会で発足し、5日に記者会見と市民との集会を都議会内(新宿区)で開きました。「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」で、加わるのは日本共産党、立憲民主党、ミライ会議、生活者ネット、グリーンな東京、自由を守る会の6会派、40人。都議会定数(127、欠員10)の3分の1ほどを占めることになります。(面に関連記事)
議会定数の3分の1に
会長に田の上いくこ(ミライ)、副会長に岩永やす代(ネット)、上田令子(自由)、漢人あきこ(グリーン)、須山たかし(立憲)、原田あきら(共産)、事務局長に尾崎あや子(同)、事務局次長に中田たかし(立民)、もり愛(ミライ)の各都議が就任しました。
一致点で力合わせ
会見で田の上会長は「この地の自然と歴史、文化を守ることは神宮外苑を創建した人々の志を生かす都の使命です。イコモス(国際記念物遺跡会議)の警告に都の真摯な対応がなく残念。都民と思いを一つにし、緑の少ない東京の緑を守るために力を合わせてまい進する」と表明しました。
岩永副会長は「風致地区第一号の貴重な景観、緑は都民の財産です。超党派で力を合わせて守っていきたい」、上田副会長は「伐採延期は再開発に反対してきた市民の思いが一つになってのこと。議連とも思いを一つにできる記念すべき日です」と発言。
漢人副会長は「地域の公園、緑地で生物多様性を無視する伐採、移植をする街づくりを見直す転換点になる取り組みに」、須山副会長は「木や文化を守り、継承していくことこそが政治に携わるものの責任だと強く感じている」と表明しました。
原田副会長は「都市計画審議会委員として、再開発手法が悪用、脱法的に行われてきていると感じている。多くの会派との一致点で外苑問題から東京のまちづくり全体を考えていきたい」と語りました。
また、議連の今後の活動への質問に答えて原田副会長は、「都が公共性のない一地権者や事業者の経済的な思惑で都市計画を変えたのではないかと疑われる資料が、もし開示されれば、再開発事業に重大な影響を及ぼす。情報公開は議連が活動する上で非常に重要になってくる」と強調しました。
市民から期待が
市民との集会では、市民グループや個人が、それぞれの取り組みや思いをのべ、議連への期待、要望も出されました。
日本イコモス国内委員会の石川幹子理事は「都や事業者に20の提言、要請を行ってきたが全く無視された。事業者のイコモスへの反論は、あまりにも非科学的で言葉もない。間違いは直し情報公開をしてほしい。都と事業者は対話のテーブルに着くべきだ」と訴えました。
オンライン署名に取り組む米国人コンサルタントのロッシェル・カップさんは「外苑再開発の問題は、樹木の伐採だけでなく民主主議の問題と感じた。ぜひ頑張ってほしい」と期待を込めました。
「明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会」の加藤なぎさ代表が、再開発をめぐるまちづくりに、子どもたちの意見を取り入れる政策実現を要請しました。
事業者反論を検証
議連では今後、再開発事業をめぐってユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関のイコモスが発した三井不動産など事業者に計画撤回、都に環境影響評価の再審などを求めたヘリテージ・アラートに対する事業者の反論について、調査検証をするほか、都への情報公開請求や事業者への意見聴取も必要に応じて検討するとしています。
2面 暮らし無関心の都政変える 都議会閉会 藤田りょうこ都議が討論
都議会第3回定例会は10月5日、本会議を開き、神宮外苑再開発の入念な審議を求める請願を自民党、都民ファーストの会、公明党の多数で不採択に、第9波への対応が急がれるのにコロナ対策特別委員会の調査終了を自民、都ファ、公明、維新、自由の賛成多数で可決し、閉会しました(表参照)。
本会議では全会一致の30議案を含め知事提出の全37議案を可決。共産党が提出したシルバーパスを使いやすく改善する条例改正案は自民、都ファ、公明、立民、ミライ、維新、自由などの反対で否決しました。
重要問題答弁なし 知事資質問われる
採決に先立つ討論で、日本共産党の藤田りょうこ都議は、小池百合子知事が物価高騰対策の補正予算を提出しなかったことを批判。知事が重層的な対策を講じていると答弁しているのに、6月補正予算で計上した都民生活と中小企業を支援する全13事業が9月末で終了したと指摘。「国が経済対策をまとめたら具体化するという話は通用しない。国に従うだけの姿勢では、自治体の役割を果たすことはできない」と強調しました。
藤田都議は日本共産党の代表質問で小池知事が神宮外苑再開発、PFAS汚染、英語スピーキングテストなど都政の大問題について、自席からヤジを飛ばす一方、一問も答弁しなかったことに対し、「知事としての資質、資格が厳しく問われる」と批判。
神宮外苑再開発について、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問組織のイコモス(国際記念物遺跡会議)が厳しい警告を発したのに、都の答弁が三井不動産など事業者の説明を代弁するだけだったと指摘。都議の3分の1を超える40人で再開発ストップを掲げる議連が発足したことにも触れ、再開発の中止・撤回を求めました。
討論の最後に藤田都議は「都民の声を聞かず『経済界ファースト』の政策を推進し、都民の暮らしに無関心な小池都政を続けさせるわけにはいかないと強調。「都民の声に耳を傾けて尊重し、都民に寄り添う都政の誕生へ全力を尽くす」と表明しました。
コロナ特別委継続を主張
第3回定例会は新型コロナウイルス対策の調査や提案を行ってきた特別委員会を閉じることを自民党、都民ファーストの会、公明党、東京維新の会、自由を守る会の賛成多数で決定。日本共産党、立憲民主党、ミライ会議、グリーンな東京、生活者ネットは反対しました。
同特別委員会は新型コロナ第5波で感染が拡大する2021年8月に常設を決定。コロナ対策に関わる都各局が横断的に会し、一問一答形式で質疑する場として重要な役割を果たしてきました。これまで総務局、福祉保健局、産業労働局、教育庁、病院経営本部の各局などの他、副知事も出席してきました。
本会議討論で藤田都議は、特別委の役割を積極的に評価した上で、現在のコロナ第9波で患者が急増し、救急や医療体制のひっ迫を招いていると強調。特別委を終了すれば「都民にコロナ感染は終わったというメッセージになりかねない」とのべました。
その上で「5類移行後もウイルスの性質が変わったわけではなく、第9波が現実になった。後遺症も深刻。冬に予想される新たな感染拡大への対応も必要であり、特別委員会の役割はますます重要だ」として、委員会の継続を主張しました。
3面 「海辺の鳥」なぜ内陸部へ イソヒヨドリの謎を追って
野鳥研究者 川内博さんに聞く
岩場の海岸で繁殖するイソヒヨドリは、「海辺の鳥」と親しまれてきたのに、八王子などの内陸部に分布を広げており、野鳥研究者らを驚かせています。東京では近年、山地で生息していたオオタカなどの猛禽類やエナガなどの樹林性の鳥が平地や都心部へ分布を広げているのとは対照的です。「海辺の鳥」のなぞの動向について川内博さん(都市鳥研究会代表)に聞きました。
-イソヒヨドリの特徴的なことから紹介を
この鳥はツグミ科の鳥で、大きさはスズメとハトの中間くらいです。オスは頭や背中、胸は青く腹の部分はれんが色のきれいな鳥(写真)です。漢字では、「磯鵯」と書き、磯(いそ)という岩場の多い海岸にいるヒヨドリに似た鳥という意味です。雑食性で、主食はフナムシやトカゲ、ヤモリなどの小動物や昆虫、木の実などですが、道に落ちているお菓子なども口にします。岩の隙間に枯れ草などでおわん型の巣をつくり繁殖します。繁殖期以外は単独で行動し、日本全土の海岸で見られます。青い羽根と美しいさえずりで昔から目立つ鳥でした。
八王子や日野でも
-それがなぜ内陸部へと?
近年、内陸部でその姿を見たり、さえずりを聞いたりすることが多くなりました。なかでも東京湾から50キロメートルも離れた丘陵地の八王子市では、隣接する日野市を含めた地域で、今年の繁殖期には50か所で繁殖が確認されています。
営巣場所の多くは大型スーパーやマンション、橋などの人工建造物の隙間などですが、こうした建造物は、八王子に限って多いわけではありません。私の居住地の埼玉県和光市(東京湾から25㌔㍍の台地)でも駅前のビルで、また、山梨や群馬などの海なし県でも繁殖が確認されています。
「海辺の鳥」と言われているのになぜかと調べたところ、イソヒヨドリにとっては「磯」が、生息に適した絶対的な場所ではなく「岩場の多い環境」が大好きなことがわかりました。森林が豊かな日本にまで分布を広げたとき、彼らの住む場所は磯しかなかったのではないでしょうか。研究当初、内陸部に分布を広げたのは彼らの好きな磯に似た人工の岩・コンクリート建造物が増えたためだと考えました。
なぜ八王子に?
-この謎の解明は?
日本全土にコンクリート建造物が増えたために、彼らが内陸部に分布を広げたということは、大筋では間違っていないと思われますが、いくつもの疑問符がつきます。まず、なぜ八王子なの?同じような街環境はいたるところにあり、突出して多い理由がわかりません。また、森林におおわれた紀伊半島の吉野山や高野山の山頂でも生息を確認しました。さらに、伊豆諸島の神津島ではかつては海辺にいたのが、今では島の中央の山頂まで分布を広げています。
話は、自然の岩場「磯」から人工の岩場「コンクリート建造物」に生息場所が広がったという単純なことではないようです。
イソヒヨドリの原産地はユーラシア大陸と考えられ、英名は、Blue Rock Thrush(青い岩ツグミ)」で、学名は「山で孤独に生きる住人」といった意味がつけられています。ヨーロッパでは山地に生息している鳥のようです。和光市では、郊外の道路沿いのコンクリート建物で3年連続繁殖しています。
彼らはなぜ内陸部に分布を広げているのか、調べれば調べるほど謎は深まっていきます。












