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有料WEB紙面版 5月1日・8日合併号
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【1面】
- 平和*憲法対談 平ゼミでロシアに抗議・田原ちひろさん&日本共産党参院議員・山添拓さん(2面に続く)
- 平和願う333匹 東京タワーに鯉のぼり(記事3面)
- 新型コロナ感染 都内の状況
- コラム・一分
【2面】
- 平和*憲法対談 憲法9条の理想を現実のものにしたい(1面より)
- 大塚大勝軒パワハラ裁判 法定三帳簿の未整理が発覚 「企業として大問題」
- 都立施設案内
- 街角情報
- まちがいさがしポカポ家族 詰碁・詰将棋 問題と前回の解答
【3面】
- 蛮行口実に改憲許さない 革新懇が街頭宣伝 山添拓参院議員も訴え
- 侵略ストップ、9条守れ 清瀬市でピースパレード
- 憲法改悪を許さない 共産党都委 2万5千人分の署名提出
- 東京タワー 色とりどりの鯉のぼり SDGsのぼり初登場
- 【連載コラム】憲法の推薦状➅ 労組の背を押す憲法
- とうきょう人 仕事・家事・子育てに全力で取り組む弁護士
- まちがいさがしポカポ家族 とうきょうクロスワード344 問題
【4面】
- 手軽に作れるおいしいごはん! 料理研究家 時田昌子
- 「幸せは必ず」思い込め 前進座5月公演 “杜若”のお六演じる 河原崎國太郎さん
- 【連載】アンネフランクを訪ねて④ アーヘンからアムステルダムへ
- ふるさと便り
【5面】
- 深刻な気候危機気づいて 若者チーム 日本初の気候時計を設置
- 漫画「ポカポ家族」
- ふるさと便り
【6面】
- 見えてきた社会の矛盾 百年目の共産党追う映画 「百年と希望」を監督 西原孝至 さん
- フラヌ~ル遊歩者通信 その32 チューリップ
- みんなの広場
- パシャ
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 平和*憲法対談 平ゼミでロシアに抗議・田原ちひろさん&日本共産党参院議員・山添拓さん
ロシアのウクライナ侵略をめぐって、国会では9条改憲による軍拡論議が噴出するなど、夏の参院選は「戦争か平和か」を問う歴史的な選挙となります。憲法9条とウクライナ情勢、若い世代に広がる運動などをテーマに、東京高校生平和ゼミナール(平ゼミ)のメンバーとして3月にロシア大使館に抗議した田原ちひろさん(現在・大学生)と、山添拓参院議員(日本共産党、東京選挙区)が語り合いました。
田原 微力でも社会変える主権者
山添 正義求める声生かす政治を
―田原さんたちのロシア大使館への抗議はマスコミでも注目されました。
田原 ロシアがウクライナに侵攻して、核兵器を使うとまで言い出す。今まで、平ゼミでも被爆者の方たちの話などを何度も聞いてきたので、核兵器で脅すことは絶対に許せないという思いで抗議に行って来ました。
山添 なぜ大使館に行こうと思ったんですか。
田原 本当は、ロシアの国に直接、行きたいくらいなんです(笑)。
山添 すごいですね。
田原 でも、それもできないので。紙とインターネット、両方で署名も呼びかけて、1週間で5000人分を集めていただきました。
山添 ウクライナにも悪いところがあるといった一歩引いた論調も一部にあるなかで、国連憲章を踏みにじって、侵略戦争を仕掛けたロシア側に、直接、抗議する。すごく大胆で、かつ、大事な姿勢ですよね。
ロシアは当初、勝手に独立を認めた東部2州との集団的自衛権を行使するなどの理由をつけていましたが、もはやそれすらほとんど言えなくなっています。国連憲章上の大義、武力行使を正当化する理屈をまったく示せない。そのことにロシアの孤立ぶりが表れています。
世界の人々が、あらゆる場面で、国際人道法違反と戦争犯罪を許さないという声をあげることが大切で、若い人たちから、戦争を認めないという声が上がっているのは、大きな希望です。
世界と社会の変化の表れが
―抗議に行ってどんなことを感じられましたか。
田原 やっぱり私自身、戦争というのは、教科書の中の出来事として感じていたところがあったのに、それが目の前で起こっている。実際に起こるものなんだっていうことをすごく感じました。多くのマスコミで私たちの抗議が注目され、取り上げていただけるのはうれしいことなんですけれども、こういう抗議行動をしなくてはいけない、そのこと自体がすごく残念なことです。
山添 田原さんは4月に大学に入ったそうですが、私は大学の入学の年に、ちょうどイラク戦争(2003年)が始まったんです。私も当時、同じような思いを抱いていました。歴史の教科書の中での話だと思っていた戦争が、現在のカラー映像の中で繰り広げられている。そのことへの憤りで、何とかしたい、何かしなければ、それが学生時代に平和の活動に取り組み始めたきっかけでした。
その当時は現在と違い、アメリカが起こした戦争を日本も支持し、国連憲章違反かどうかをまともに論じようともしませんでした。また、先ほどロシアが核兵器を脅しに使っていることのひどさという話がありましたが、これも核兵器禁止条約がすでにできていることで、国際的な条約に違反していると批判することができる。そういう意味で、この間に、国際社会が大きく変わってきたことを感じますね。
―ロシアへの抗議の広がりの一方、戦争を止められないことに無力感を感じる人も多くいます。
山添 いつまでこの戦争が続くんだろうとか、デモや署名をやっても止められないのでは、そういった思いを持つ方はいるかもしれません。
同時に、プーチン氏が一番、恐れているのは、やはり世論、特に国際世論ですよね。だからこそ、国内では、プーチン氏のいう“フェイクニュース”を流したら禁固刑、といった法律をつくる。ウクライナで起こっている国際法違反や戦争犯罪だと告発されることを、最も恐れているということです。
国際社会が一致して声をあげるなかで、プーチン氏側がこうした主張をフェイクだと言わざるを得なくなっている、この状況をつくっているということが、大事だと思います。
田原 友人からも、ロシアに対して何をしたら良いのかわからないという声を聞きました。私たちには、署名を集めるとか、抗議行動をするとか、小さいことしかできない。だけれど、プーチン大統領が最も恐れているのは、若い人たちの世論だと思います。緊急署名を紹介したら、オンラインならできると協力してくれた友人も多くいます。抗議の声をあげる選択肢を示せたことは、本当に良かったと思います。
若い世代の未来奪うな
―気候危機や核兵器廃絶、格差社会是正など、若い世代の運動が世界でも日本でも広がりを見せています。
田原 気候変動のことだったり、核兵器のことだったり、もう大人に任せておけないという思いが強いのだと思います。核兵器でいえば、唯一の戦争被爆国の日本が、核兵器禁止条約に参加しないなんてありえない。もう今の政治家には任せてはおけない、私たちが声をあげないと、という思いを多くの人たちが持っているのだと思います。
山添 ドキっとします(笑)。大人の責任は重大ですよね。若い世代の声を受け止める政治にしないといけないと思います。授業やサークル活動などいろいろ大事なこともあるなかで、自分の時間を割いて、社会に声をあげている若い世代の声を生かすことなしに、「若者は政治参加が少ない」などと言う政治は不誠実です。
田原 私自身は、平ゼミで活動していく中で、さまざまな問題で、署名を集めたりして、自分自身が社会を変えていけるんだ、という主権者意識をもてたのが、すごく大きかったと思います。私たちは、微力だけれども、無力ではないという言葉を聞いて、本当にその通りだと思いました。
山添 政治を変える根底にあるのは、このままでよいのかという怒りだと思うんです。気候正義という言葉があるように、今の気候対策の選択が、この先、それを選べない若い世代の未来を奪っていく。それは正義に反するのではないかという訴えが広がっています。
どんな問題でもやっぱり、正義に反する政治があってはならない。公正でない社会のあり方に憤りを抱いて、若い世代が声をあげているのは、当然だと思うし、同時に、その動きにすごく励まされます。
憲法9条の理想を現実のものにしたい
田原 学んだことを力に楽しく
山添 参院選を平和への転機に
―田原さんは高校生平ゼミの活動を、どんなきっかけで始めたのですか。
田原 高校1年生の時に、長崎の原水爆禁止世界大会に参加しました。
そこで高校生平和集会というのがあって、全国の高校生が核兵器廃絶のために活動していることを知ったり、被爆者の方たちの話を直接聞いた、それがきっかけです。
―東京とニューヨークをつなぐ高校生折り鶴プロジェクトにも取り組まれました。
田原 日本は唯一の戦争被爆国なのに、核兵器禁止条約に署名・批准をしていない。日本の文化であり、平和の象徴でもある折り鶴を、世界に存在すると言われる核兵器の数、1万4525羽を目標に折って、NPT(核不拡散条約)再検討会議と原水爆禁止世界大会が開かれるニューヨークに届けようというプロジェクトです。
山添 1万4千以上、折るのは大変だったんじゃないですか。
田原 授業中に折ったりしていましたね(笑)、注意されたりして。友だちや先輩に呼びかけたら協力してくれて、朝、登校したら私の机に折り鶴がきれいに並べられていることもありました。半年間で目標の数を集めることができました。
9条を生かした知恵と努力こそ
―山添さんも学生時代、全都の学生9条の会を結ぶピースナイト9などで活動されました。
山添 何かの運動をやりたいと思っている学生は少なからずいるけれども、それぞれが点在している状況です。思いのある人たちが集まって一緒にやれるようにと、各大学の学生の九条の会を結んで、講演会やイベントに取り組んだりしました。
高校生平ゼミも、いろいろな高校から集まって仲間になる。楽しいでしょうね。
田原 今年の3月末には福島に行ったんです。平和学習というのももちろんそうですが、コロナ禍で修学旅行もなかったので、修学旅行気分で、みんなで楽しみました。
山添 それは良かったですね。福島はどこに?
田原 原発事故を住民の目線から伝える「原子力災害考証館」(いわき市)や、楢葉町の宝鏡寺です。
山添 宝鏡寺の住職の早川篤雄さんは、「福島原発避難者損害賠償請求訴訟」の原告団長をされて、私も弁護団でした。早川さんたちの裁判は最高裁で勝訴が確定しましたが、11年かかってもまだまだ救済されていない人たち、帰りたくても帰れない人たちがたくさんいます。
田原 早川住職のお話を聞くと、核の平和利用って、嘘と偽りで塗り固められたもので、それにだまされてはいけない。学んで知ることの大切さをすごく感じました。
―国会では昨年の衆院選で改憲勢力が3分の2を占めたことで、改憲論議が強まっています。田原さんは、どのように感じられますか。
田原 軍事力で平和をつくる、そのこと自体が矛盾していると思います。憲法9条は、すごく先を見通した、高い理想ですよね。その9条があることで、海外で武力行使をすることを防いできたのに、9条をなくして、自衛隊が海外で戦えるようにしていく。悲しくなる動きです。
山添 先日の憲法審査会でも、自民党の議員から、共産党は憲法と自衛隊の関係をどう考えているんだと質問されました。
9条と自衛隊は、明らかに矛盾しています。だけれども、憲法で掲げている理想と現実が矛盾している場合というのは、いくらでもありますよね。たとえば、人間の平等を定めている憲法14条。実際には男女のジェンダーギャップがこれだけある。だったら、現実に合わせて、平等を定めた憲法を変えるでしょうか。
理想として目指すべき方向性があるから、それに向けてどう現実を変えていくか、そこに政治の役割があるはずです。
学生平ゼミを立ち上げたい
―日本が攻められたら、という不安が国民に広がっている面もあります。
山添 ロシアは日本に近いし、中国の覇権主義的な行動もあるし、北朝鮮の軍事的な挑発もある。そこに不安を感じる人は当然いると思います。
もし攻められたら、自衛隊も含めていろんな手段を使って国民の命を守るのは当然です。同時に、そうなれば、必ず何らかの犠牲が生じますよね。「万が一攻められたら」ということ自体が、本来、あってはならないシナリオなのです。九条を生かした平和外交は、単純に軍備を増やせばよいという対応よりも、ある意味では、はるかに知恵と努力が必要ですが、そこにこそあらゆる努力を尽くすべきです。
―田原さんは、大学で今後、どんな活動を?
田原 学生平和ゼミナールを立ち上げたいと思っています。核兵器のことを中心に据えて、学習会を開いたり、署名などにも取り組んでいきたい、そう思っています。
山添 相談などを進めているんですか?
田原 5月に結成の集いを開きたい、と。
山添 楽しみですね。
―参院選へ、山添さんの決意を。
山添 正面から平和と憲法9条が問われる選挙です。この選挙が、日本の戦争への分かれ道だったとさせないために、むしろ、この選挙で頑張ったことが憲法9条を守り、新しい平和な日本へと踏み出す一歩だったという転機にするために、頑張りたいと思います。
日本共産党は今年、100周年ですけれども、今よりもっと国民の権利も民主主義もないもとで、あの戦争に反対し反戦平和を貫いた先輩たちがいた。それがあって、平和憲法を勝ち取ったわけですから。その歴史と伝統に恥じない結果を、必ず出したいと思います。
2面 大塚大勝軒パワハラ裁判 法定三帳簿の未整理が発覚 「企業として大問題」
テレビのグルメ番組にも度々登場する有名ラーメン店「大塚大勝軒」など、複数店舗を運営する大勝軒TOKYO(本社・豊島区)の代表取締役・田内川真介氏から、スタンガンを当てるよう強要されるなど、せい惨なパワーハラスメント(パワハラ)を受けていたとして、元店長の男性(26歳)が慰謝料と未払い残業代の支払いを求めた訴訟の第3回口頭弁論が4月15日、東京地裁で行われました。この日、田内川氏が元店長の加盟する首都圏青年ユニオン主催の記者会見での内容が名誉棄損に当たるとして、ユニオンではなく元店長を東京地裁に訴えたことが明らかになりました。
同日までに裁判長の求めで、被告人の田内川氏側が元店長の勤務の記録として裁判所に提出したのは〝営業日報〟でした。これに対し、元店長の代理人弁護士は「日報から個人の労働時間の突き合わせを試みたが、開店前に勤務していたスープの仕込みに従事する人などが未記入である」などと指摘。「賃金台帳などが出てくると思っていた」と発言しました。
裁判長が賃金台帳や出勤簿について問うと、田内川氏の代理人弁護士は「ありません」と回答しかけましたが、慌ててそれを打ち消すように「整理できていません」と答えました。元店長の代理人弁護士は「こちらの主張とは違い、仕事を休んでいたなどと主張するなら、きちんとした根拠が必要だ」と述べました。
続いて元店長は裁判長の交代を受けて陳述。「自分は店長とはいっても名ばかりで裁量権もなければ、給与も他の社員と同じだった」と証言。「田内川氏側が主張する私のパワハラや横領についてはしていません。事実と違う反論や陳述に心が折れそうになった。暴力で人を支配する田内川氏は許されない」と語気を強めました。
もてはやすメディアにも責任
弁論を終え、弁護団は田内川氏が元店長に990万円の賠償を求めて名誉棄損で訴えてきたことを公表しました。「会社がハラスメントをしていたとか、残業代を支払わないということを知らせるのは公共の目的がある。真実性があるので名誉棄損に当たらない」と主張。「残業代を支払わないなどは懲役刑にもなる問題で、タイムカードや出勤簿などがないということは驚きだ。メディアに登場するような人気店の経営者が法を守る意識に欠けている」と話しました。
首都圏青年ユニオンの役員は、田内川氏がユニオンではなく、個人を名誉棄損で訴えたことについて「個人攻撃という卑劣な行為に及んだともいえる」と語りました。
労働基準法では雇用者に法定三帳簿(労働者名簿、賃金台帳、出勤簿)の作成・保管・保存が義務付けています。違反の場合の罰則も定められています。また過去の出勤簿や賃金台帳をすぐに提出できるのは当然で、勤怠管理や賃金計算、社会保険などの手続きは何を根拠にしておこなってきたのか極めて不透明です。
「大勝軒の味と心を守って」と公言し、師匠の故郷の志賀高原に新規出店するなど意欲的に事業展開を行う陰で、法令無視と暴力での支配が横行していたことが疑われます。
元店長の応援に駆け付けた男性は「企業コンプライアンス(法令順守)意識のかけらもない人間と企業を、もてはやして取り上げるメディアの責任は重い」と怒りを吐き出しました。
保存が義務、処理に疑い
税理士 浦野広明さん
企業会計で一番大切な原則は真実な報告を提供するものでなくてはならないことです。それを補完するのに正規の簿記の原則があり、すべての取引を帳簿に記載しなくはなりません。さらに継続性の原則として、一度採用された会計方針について、毎期継続して適用とするものとされています。
こうした記帳の基礎となる原始記録に人件費ならば、賃金台帳が備え付けられていなくてはいけません。労働基準法によって作成責任がある法定三帳簿のひとつでもある賃金台帳は人件費の支払い事実を担保するものであり、5年の保存期間が義務付けされています。これが「ない」あるいは「整理されていない」とするならば会計処理に疑いが生じるわけで、その法人は極めてずさんな経理を行っているといっても差し支えないと考えられます。(立正大学法制研究所特別研究員)
3面 蛮行口実に改憲許さない 革新懇が街頭宣伝
山添拓参院議員も訴え
全国と東京、地域職場の革新懇は4月21日、ロシアのウクライナへの侵略に抗議するとともに、ロシアの軍事侵攻を口実にした自民党、日本維新の会などが強める憲法9条改悪や「核共有」論を許さない合同街頭宣伝を新宿駅西口で行いました。参加者は「憲法改悪を許さない全国署名」も呼びかけました。
法政大学の五十嵐仁名誉教授は「ロシアの武力行為はあからさまな侵略で、国連憲章を踏みにじる蛮行だ。国際的包囲網を強めるために戦争やめろの声を上げよう」と訴え。杉井静子弁護士は平和を守りたいという願いに触れ、「改憲を許さない署名への協力、周りの人に戦争反対、9条を守ろうという声を広げること、来たる参院選で平和を望む一票一票が政治を変えます」と強調。全労連の小畑雅子議長は、プーチン政権の核兵器先制使用戦略に対し、「核の脅威から逃れるためには核兵器をなくすしかない」とし、「核兵器禁止条約への一日も早い批准を求めていきましょう」と訴えました。
日本共産党から参加した山添拓参院議員は、「『国連憲章を守れ』という圧倒的な国際世論がロシアのプーチン大統領を追い詰めている」と指摘。一方、岸田政権や日本維新の会など一部野党は危機に乗じて「敵基地攻撃能力」の保有や憲法9条の改憲、「核兵器の共有」を主張しているとし、「政治の一番の責任は戦争を起こさないこと。憲法9条を生かした外交で平和な東アジアをつくろう」と呼びかけました。
吉田健一自由法曹団団長も訴えました。
5面 深刻な気候危機気づいて 若者チーム 日本初の気候時計を設置
気候危機の影響が制御できなくなる臨界点に達するまでのタイムリミットを示す日本初の「Climate Clock(クライメートクロック)=気候時計」が15日、渋谷キャスト(渋谷区)で開かれた記者会見で披露され、渋谷駅ハチ公前広場の観光案内所「SHIBU HACHI BOX」に初号機が設置されました。
渋谷の街に百台目指し
プロジェクトは18~21歳の若者7人を中心に構成される、気候変動アクションチーム「a(n)action(アナクション)」と、アート・メディア・エンターテインメントの力で社会課題解決に取り組む「SEAMES(目黒区)」が共同でスタート。日本の若者カルチャー発信地とされる渋谷の街に気候時計を設置することを目的に、昨年12月7日から目標金額1000万円のクラウドファンディング(ネット募金)を実施。同メンバー酒井功雄さん(21)の誕生日に当たる今年1月27日までに期限を設定し、短期間に1546人の支援を得て、総額1353万6000円を集めました。
気候時計は、地球の平均気温上昇を産業革命以前と比べて1・5度以下に抑えるため、世界で許容された二酸化炭素排出量の余地を使い切ってしまうまでの時間をカウントダウンで表示します。
アナクションは、昨年11月に結成。チーム名には「an action(一つのアクション)」、「unaction(アクションではない当たり前の活動)」のほか、(n)を数学記号とみなし、代数学のように好きな単語に置き換えることができるなど、深い意味が込められています。
記者会見では小型機(約14㌢×40㌢)と、当日に完成したばかりの中型機(約50㌢×150㌢)をお披露目。パネルや基盤がむき出しになった、街中でも目に留まりやすい異物感のあるデザインに仕上げています。
文字盤のQRコードを読み込むと時計の詳細が分かり、政府への気候変動対策を求める宣言にワンクリックで簡単に参加できます。宣言数が1万回を超えるごとにメンバーらが環境省に通知し、さらなるアクション喚起を要請。サステナブル(持続可能)な企業の動画枠を設け、再生回数にともない都市農園が増えていくといったファンドも、運用される予定です。
酒井さんは「日本は海外に比べ、気候変動に気づける仕組みがなく、行動を起こす人が圧倒的に少ない」と指摘。そこで、約1年間で100台の小型機を渋谷区内に設置予定。日常の中で、気候変動を考えるきっかけにつなげる考えです。
目標達成はみんなの力で
ゼロから始めたプロジェクトが実現したことについて、同プロジェクトの発起人でもあるナイハード海音さん(18)は東京民報の取材に「みんなの力が集まれば達成できると感動した。同時に希望をもらい、少しずつでも自分にできることをやってみれば大きな力になることが証明された」と振り返りました。そして「すごく大変だったけど、設置できた安心感とうれしさでつらかったことは忘れた。楽しい気持ちが勝っている」とよろこびを語りました。
黒部睦さん(20)は「プロジェクトが成功するのか、みんな不安を抱えていた。私は2年半くらい気候変動ムーブメントを続けてきたけど、思いやメッセージを形にするのは新しい感覚。設置した瞬間から注目度が高いことをひしひしと感じ、今までにないアクションだったと改めて実感する」と述べました。
今後、全国の中学校や高校を気候時計が巡っていく、「旅するClimate Clock」という新企画を始動。渋谷区以外の地域からも設置の要望があり、日本各地に広げていく予定です。「いろいろ温めている企画があるので、実現させていきたい」と、黒部さんは笑顔で話します。
現在、時計が示す時間は約7年88日(4月25日時点)。気候時計が示すタイムリミットは、この瞬間も1秒ずつ減っています。












