未来を拓く 山添拓 答弁不能の首相は退陣を〈2020年11月22日号より〉

 臨時国会の論戦が本格化。一問一答の予算委員会は特に注目されました。

 6日、衆参を通じ最後の質疑者が小池晃さん。冒頭は学術会議問題です。前日、菅首相が自民党議員の質問に「以前は政府と学術会議が一定の調整を行っていた」などと新たな言い分を持ち出し大問題に。立憲民主党の質疑がすでに終わっていたため野党で追及するのは小池さんのみとなり、菅氏の答弁ぶりにどう対応するか、野党間で予め相談もして臨みました。

 菅氏は、やはり答弁に窮し立ち往生。後ろの秘書官に頼りっぱなしの様子に、「自助はどうした!」「まず自分で答弁してみないと」と野次も飛びます。

 私は予算委員会の理事としてその都度委員長席に駆け寄り、自民党理事を呼び説明します。テレビに映っている時間が小池さんより長かったと言われるほど…。自民の理事も割と正確に質問を理解していて、菅氏に耳打ちするのですが、いざ答弁すると全くかみ合わず紛糾をくり返す。しんぶん赤旗によれば、質疑は計12回30分にわたり中断したといいます。

 菅首相はこの日、「学問の自由は極めて重要」と言いつつ、理由も示せない任命拒否を正当化。滝川事件や天皇機関説事件など、戦前も政府は「学問の自由は大事だ」といいながら学問への弾圧を加えました。その歴史と不気味に重なり、小池さんがこの指摘をした時には議場が水を打ったように静まったのが印象的。

 「総合的、俯瞰的に」考えて、この政権は直ちに終わらせるべきです。(弁護士、参院議員・東京選挙区選出)

(東京民報2020年11月22日号より)

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