全生園 聖火イベントやめて 児童生徒らを900人動員〈2021年6月27日号〉

 「国立ハンセン病療養所多磨全生園」(東村山市)で7月13日に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーイベントに、地元小中学生を含む900人が動員されようとしています。東村山市議会は「中止を求める陳情署名」を自民・公明の両党を中心に否決。地域住民から疑問の声があがっています。

 イベントは聖火が到着する午後4時半から7時半に開催予定。市教委は「強制ではない」とする一方、授業時間外になるために保護者の引率を求めています。

 全生園は駅から距離があるため、西武新宿線の久米川駅(東村山市)、西武池袋線の清瀬駅(清瀬市)、所沢駅(ターミナル駅・埼玉県)からのバス便を利用しますが、車内の「密」は避けられません。また周囲は工場や医療機関、学校、保育園、社会福祉施設が多く、日常から道路渋滞が激しい地域。聖火リレーとイベントによる都県境まで渡る広範囲な道路規制で住民生活への影響は大きいとみられます。

 これまで市内外の学校が人権教育として全生園を継続して訪問し、交流を深めてきました。地域住民は自然豊かな同園の散策やボランティア活動、施設の利用などで親しんできました。しかし現在、全生園は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、全て立ち入り禁止中。利用者らも「(全生園の)入所者と会えないのは残念だけど、高齢者が多い施設だから仕方がない」と理解を示してきました。

 反対署名に取り組む近隣住民は「聖火リレーは特別」とばかりに浮かれる行政に厳しいまなざしを向けています。全生園内でボランティア活動を長年行ってきた女性は「入所者でもイベントを知らない人もいました。当事者を置き去りにし、大人の都合で子どもたちを巻き込むことに意味はあるのか」と憤ります。この声を小池百合子都知事はどう受け止めるのか、民意は都議選で示されます。

東京民報2021年6月27日号より

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