【アーカイブ連載】横田基地の今③ 相次ぐ事故、汚染問題 〈2021年6月6日号より〉

 昨年夏、6月から7月に横田基地では事故が続きました。米軍の陸・海・空などの特殊部隊とCV22特殊作戦部隊とが横田基地に集結し、初の合同演習を行いました。そうした中、6月にはCV22オスプレイがサーチライトドームを落下紛失させ、7月には合同演習参加のヘリコプターからの降下失敗で、パラシュートと付属部品が基地外に落下、さらに、CV22オスプレイをつかった降下訓練中に足ヒレを基地外に落下させるなど、どれも人身事故になりかねない危険な事故でした。

 実は18年・19年にも、危険な事故が発生していました。18年4月には、高々度からの降下訓練中、パラシュートが開かず補助パラシュートを使った際、一部が羽村市立第3中学校のテニスコートに落下したのです。このときは「学校に落下!あわや大事故か」と緊張が走りました。19年1月には、2日連続してパラシュートが正しく開かず、切り離され風で飛ばされる事故が発生しています。

 横田基地の汚染問題は深刻な基地公害です。土壌も空気も地下水も汚染されています。燃料漏れは10年から18年までに134件も発生していますが、日本政府への通告はわずか3件のみという異常さで、重大流出事故は隠蔽されています。

 有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)による河川・水道水汚染は、米本土で大問題になっており、沖縄でも水道水が汚染されています。主な原因は、基地で繰り返される消火訓練で使用された泡消火剤に含まれるPFOS・PFOAによる汚染で、訓練後地下水を汚染し河川に流れ込み水道水を汚染するのです。2020年1月、朝日新聞が立川市や武蔵村山市の井戸水が汚染されていると都の調査結果を報道。その後、多摩地域の井戸水の汚染が環境省の調査で発表され、有機フッ素化合物の汚染問題は重大な社会問題となっています。

 横田基地の危険は尽きません。グアムに配備されている無人偵察機グローバルホークが3年連続で今年も持ち込まれます。今回は6機で最高です。高高度に達すると米本土からコントロールされ、情報を収集するスパイ機です。これまでは一時展開ということでしたが、正式に配備される危険が指摘されています。

(横田基地の撤去を求める西多摩の会事務局長 寉田一忠)

(東京民報2021年6月6日号より)

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