現地リポート ごう音で周回繰り返し 立川にオスプレイ初飛来〈2023年2月12日号〉

 陸上自衛隊のV22オスプレイが1日、立川市の陸上自衛隊立川飛行場に初飛来しました。伊豆諸島・小笠原への飛来は過去にあったものの、それ以外では都内への初の飛来です。立川駐屯地前で監視と抗議を行った、東京平和委員会の岸本正人事務局長に現地リポートを寄せてもらいました。

オスプレイの飛来に抗議する市民=1日、立川市

 陸上自衛隊のV22オスプレイ1機が1日、陸自立川飛行場に初飛来しました。午前11時から約15分間、離着陸訓練を行った後、暫定駐屯地の千葉・木更津の陸自駐屯地へ向けて飛び立ちました。

 この日午前、立川駐屯地の正門前では、立川平和委員会、横田基地を考える会、立川労連、三多摩健康友の会の呼びかけで、同機の飛来に反対する市民らによる抗議・要請行動があり、約80人が集まりました。

飛来したオスプレイ=1日、東京平和委提供(上も)

 私は、この行動に参加するため立川駐屯地前にいました。これとは別に監視行動をしていた平和委員会のメンバーから連絡が入り、間もなくV22オスプレイ1機が上空に姿を現しました。ごう音を響かせ、周回とホバリングを繰り返しながら、機体を着陸モードに切り替え駐屯地内の滑走路に着陸しました。

 事前に北関東防衛局から立川市に提供された情報によると、「飛行経路」の一例として「木更津駐屯地を離陸後、横浜方向に向かい、鶴見川から多摩川沿いに北西方向に飛行し、立川飛行場へ到着。気象条件を考慮しつつ、病院、市街地、住宅地などを回避しながら、安全確保に最大限配慮する」としていました。しかし、多摩川から立川駐屯地までは、多摩モノレールに沿って北上するしかないなど、市街地の上空を避けて飛行できるわけありません。これでは「最大限配慮」したとは言えません。

 立川飛行場の近くには病院や地域防災拠点もあります。この日の訓練時間内にドクターヘリが2度、飛んでいたのも気になりました。

 今回の訓練目的には「首都圏における大規模災害発生時の人員・物資の緊急輸送に備える」ことが入っています。これには大きな疑問があります。

 抗議行動を行った場所からは見えませんでしたが、ヘリコプター・モードで着陸する際、V22オスプレイは高熱の風を吹き降ろします。過去に、着陸した周辺の草が燃えた例もあり、あらかじめ着陸地点の下草刈りをやり、散水することが必要なことは、当局も認めているところです。

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