スシローは賃上げを 10%時給アップ求めスト〈2023年3月26日号〉

ストライキについて会見で話す組合員ら=16日、千代田区

 首都圏青年ユニオンの回転寿司(ずし)業界で働く組合員でつくる「回転寿司ユニオン」は17~19日、回転寿司最大手のスシローに全パート・アルバイトの時給10%以上の引き上げを求めてストライキを行いました。

 同ユニオンは昨年12月から、スシローを運営する株式会社あきんどスシローと、賃上げを求める団体交渉を実施。同社は「時給の引き上げには直ちには応じかねる」「賃上げは重要な経営課題の一つで、引き続き検討したい」として、賃上げを拒否しているといいます。

 このため、組合員のうち、宮城、埼玉、東京の各店舗で働く非正規の従業員が、17~19日のシフトの時間を休むストライキを行いました。東京と宮城の店舗の周辺では、ストライキに合わせて宣伝も行い、東京では宣伝後に店長に賃上げを申し入れました。

 ストライキの通告について開いた会見(16日)で、東京の店舗で働く男子学生(19)は、「物価が高くなっているのに、給料が上がらず、実質的に賃下げになっている。店舗は常に欠員状態で、人手がなく非常に忙しい」と訴え。埼玉の店舗で働く男子学生(20)も「スシローは迷惑動画を受けたキャンペーンで、来客が増えてアルバイト・パートも非常に忙しくなっている。それに見合う賃上げをしてほしい」と実情を話しました。

 宮城県の店舗でパートで働く女性(68)はオンラインで会見に参加し、「数時間にわたって、一人で働くこともある。過酷な労働環境を変えてほしいと求めても変わらない」と語りました。

 首都圏青年ユニオンの尾林哲矢さんは「春闘で賃上げが進んでいるかのような報道があるが、非正規労働者には及んでいないのが実情。店舗を超えて非正規労働者が団結する重要さも示したい」と強調しました。

東京民報2023年3月26日号より

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