ロマン派の音楽を軸に 10月16日にリサイタル*寄稿 榎田まさし〈2024年9月29日号〉

 ピアニストの榎田まさしさんが10月16日にリサイタルを開きます。プログラムについて寄稿してもらいました。

 酷暑が続きましたが、いかがお過ごしでしょうか? 今夏は大きな台風や灼熱の中でのコンサートに心がざわつく日々でした。

 本年も来月10月16日(水)午後6時半より杉並公会堂小ホール(荻窪)にてピアノリサイタルを開催いたします。

 今年のプログラムは、ロマン派の音楽を軸にお送りします。

 まず、メンデルスゾーンが「言葉のない歌曲」として書いた〈無言歌〉です。この作品集は、ピアノが家庭に普及されるにつれ気楽に演奏できる小品集として書かれました。メンデルスゾーンはそこに心象風景や感情描写までも表現しています。頭に歌詞が浮かぶかもしれません。

 そしてフランスにゆかりのある作品をプログラミングしました。祖国ポーランドを離れパリに居を構えたショパンが、故郷に視線を向けたと思われる作品を束ねました。最も大きな作品は「ソナタ第2番」です。四つの楽章で構成され、第2楽章には〈葬送行進曲〉が登場します。その中間部に表れる明るさを伴ったメロディは、悲しみを突き抜けた心象のように感じられます。名曲「雨だれ」から続けて聴いて頂く構成です。

 後半の冒頭に、ラヴェル「水の戯れ」を演奏します。時計細工のような楽譜から、水の動きや音、輝き、香り…が透けてきます。ラヴェルの自然を捉える観察力と研ぎ澄まされた感性が、鍵盤の上に拡がります。

 当日のピアノはベーゼンドルファーを使用します。リニューアルされた杉並公会堂でお待ちしております。

 全席指定、4500円。チケットぴあ Pコード259-407

東京民報2024年9月29日号より

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