外苑再開発 独断で伐採許可は違法 取り消し求め新宿区を提訴〈2024年11月17日号〉
- 2024/11/18
- 開発・環境

神宮外苑再開発(新宿、港区)で樹木伐採を認可した新宿区に対し、地元住民らは6日、認可取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こしました。区が3回目の樹木伐採を認可したことに対するもので、提訴も3回目(表参照)。周辺地域の住民ら30人が、10月25日に明治神宮が提出した高木70本の伐採申請に対する吉住健一区長の許可取り消しなどとともに、審理中の2つの訴訟の判決が確定するまで伐採許可の執行停止を求めています。
訴状などによると、原告は容易に樹木の伐採ができない区の風致地区だった神宮外苑を、都からの要請を受けた区が区民や区議会などに報告せず、意見も聞かずに独断で樹木の伐採が容易な地域区分に変更したと指摘。重大な区分変更を民主的なプロセスを経ずに密室で決定し、変更した事実自体を公表しなかったのは「区長の裁量権の範囲を逸脱し、濫用したもの」で、違法だと主張。その上で許可の取り消しを求めています。
原告団長の大澤暁さんは「これまで提訴した裁判の判決が出る前に、3回目の認可を出したことに憤りを覚える。今回の申請内容の情報開示もされていない。この状況で工事を始めるなど許されない」と訴えました。原告団は2次提訴に向けて原告を募集中です。
事業者は認可を受けて10月28日から伐採工事を強行しています。市民有志でつくる「樹木伐採に反対する会」は、三井不動産、明治神宮など4つの事業者に「日本イコモスや市民が望む、本来あるべき議論は未だなされていない」とし、伐採中止の要望書を提出。建築家や環境活動家、議員など多くの賛同が寄せられています。

東京民報2024年11月17日号より












