三井不動産などによる 神宮外苑再開発(新宿区・港区)で、樹木伐採が強行された「建国記念文庫の森」の前で、市民らによる抗議行動が16日午前、行われました。この区域の樹林は、新宿区が最も厳しい規制をかける風致地区A地域などに指定し、長く守られてきましたが(20年に最低ランクの「S疎甲地域」に変更)、区は事業者の伐採申請に先月25日、許可を出しました。

この日、集まった約60人の参加者は、背丈の1・5倍はある白いフェンスのゲート前で、「立ち止まれ、市民が共感できない再開発」の横断幕を掲げ、「キルナ」「外苑を守る」などと書かれたプラカードを手に抗議の声を上げました。
行動を呼びかけた大澤暁さんは、東京地裁に伐採許可の取り消しと執行停止を求めて提訴した原告団長です。大澤さんは「あれほど豊かな森が一部、スカスカになってきた」と、フェンスの奥に生い茂る樹林を指さし、現状を報告しました。
裁判で争点となっている伐採申請を巡る違法性と裁量権の逸脱について具体的に指摘した上で、「違法性が疑われる許可を巡る訴訟が行われているのに、三井不動産や伊藤忠商事などの大企業が伐採を強行してもいいのか」と強調。「伐採すれば命ある樹木の取り返しはつかない。事業者は一度立ち止まって再考してほしい」と訴えました。
抗議行動中、工事車両などの出入りはなく、木を切り落とす重機の音もなく、ひっそりとしていました。行動には沢田あゆみ(日本共産党)、さわいめぐみ(れいわ)の両区議、森愛都議(ミライ)が駆けつけ、あいさつしました。
東京民報2024年11月24日号より












