
JR東海によるリニア中央新幹線事業をめぐり、地表から40メートル以深の大深度地下に巨大なトンネルを掘削する「調査掘進」が第一首都圏トンネル「北品川工区」(品川区)で11月4日に完了したことを受け、JR東海は12月17日、計画路線沿線住民に向けた「調査掘進での確認結果に関する説明会」を、品川区立総合区民会館「きゅりあん」で開きました。JR東海は現在、本格的な掘進の準備を進めています。
会場前では工事に反対する住民らが横断幕を掲げ、同事業による環境破壊や陥没事故などの危険性、不採算性などを通行人に訴え。「リニア中央新幹線は負の遺産だ」と、抗議の声を上げました。
説明会は1000人以上収容できる大ホールで開催しましたが、JR東海は「住民が発言しにくくなる」との理由で、マスコミの取材を許しませんでした。
同工区での調査掘進は、2021年10月に開始。当初は22年3月までに約300メートルを掘削する予定でしたが、シールドマシン(掘削機)の損傷などにより、2度にわたり工事を中断しました。
説明会の参加者によると、JR東海は「調査掘進の実施で、周辺への影響がないこと、適切な施工管理ができることを確認した」と説明。同工区付近の目黒川に、8月2日から泡が発生している問題について、泡自体の酸素濃度は即死レベルの4.1%にも関わらず、水面付近の酸素濃度は大気中と同等の21%程度であり、「周辺環境への影響はないと考えている。泡の発生と工事との明確な関係性は見られない」と、見解を述べました。
一方、第一首都圏トンネル「小野路工区」(町田市)で、トンネル工事直上付近の住宅の庭に10月22~24日にかけて泡と水が噴出した問題について、JR東海は12月19日、工事による影響であることを認めました。
東京民報2024年12月29日・2025年1月5日合併号より












