戦後80年をはじめ、さまざまな時代の節目を迎える2025年は、「昭和100年」にあたる年でもあります▼百年前、日本の人口は当時の国勢調査で5973万人、平均寿命は40歳余りだったとされます。現在の日本の人口は、約2倍にあたる1億2453万人で、平均寿命は、男女とも80歳を超えています。とはいえ、2008年にピークを迎えたとされる日本の人口は、2100年ごろまでには半減するとも予想されています▼作家の故・井上ひさしさんは、絵本『子どもにつたえる日本国憲法』の「はじめに」で、「いまでは信じられないことですが、1945年の日本人男性の平均寿命は、たしか23.9歳でした」と記しています。その大きな要因は、昭和初期に繰り返された戦争です。昭和6(1931)年の満州事変をはじめ、日中戦争、ノモンハン事件など、戦火を拡大し続けた昭和の日本は、全国各地を焦土にして、20年で敗戦を迎えます▼井上さんは、「二度と武器では戦わない」と決めた憲法を知った時の「誇らしくていい気分」を、「いまの子どもたちに分けてあげたい」と同書をつくった理由を書いています。曲がりなりにも、国による戦争を止め続けた日本の80年の「戦後」の歩みを、未来の子どもたちにも。
東京民報2025年1月12日より








