多喜二祭に300人 荻野富士夫氏が記念講演〈2025年4月6日号〉

 杉並・中野・渋谷多喜二祭が3月9日、座・高円寺2のホールで開かれ、ロビーのモニターでの視聴を含め300人が参加しました。岩手、山形、富山など遠方からの参加者も少なくなく関心の高さを示しました。

 今年は治安維持法制定100年という、歴史の転換点を迎えた中で、改めて治安維持法を問う集会になりました。

ホールをいっぱいにする参加者=3月9日、杉並区

 日本共産党の吉良よし子参院議員は、大軍拡予算が強行されようとしているとき、多喜二のメッセージをしっかり受け止め、国民の闘いとともに、先頭に立って来るべき参議院選挙を闘い抜くと力強く連帯の挨拶をしました。原田あきら都議は都議選への決意を述べました。

 乙部宗徳『民主文学』編集長が多喜二の作品を案内、中野新婦人朗読小組が三浦綾子原作『母』を朗読しました。

 荻野富士夫小樽商科大名誉教授は、多喜二が治安維持法をめぐって、その動きと強まりを小説に取り入れて描き、評論で指摘していること、また朝鮮、台湾、「満州国」まで、治安維持法を拡大し、権力の武力支配を拡大していったとのべました。

 「新しい戦前」前夜に、「新しい戦中」にしないために、多喜二をどう読むか、私たちに今、求められていると結びました。

 講演後、「もっと知りたい」と荻野名誉教授の著書を求める参加者が列を作りました。後日、岩手の参加者から「いい集会でした」と電話が届きました。(通信=実行委員会・髙木典男)

東京民報2025年4月6日号より

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