国会閉会まであと1カ月。日本学術会議の解体法案やAI推進法案などなど、問題だらけの法案が次々と参議院に送られてきています。そして今週は、教員の働き方に関する「給特法」の改定案が、参議院で審議入りとなりました。
「私たち教員は毎日、心をすり減らして、命を削って子どもたちのために働いています」―学校現場から悲鳴が上がる中、この長時間労働をなくせるのかが焦点です。なのに、政府の法案は、毎年1%ずつ「調整額(教員独自の手当て)」を引き上げるだけ。残業代すら支払わず、青天井の残業を可能にする「定額働かせ放題」の仕組みを放置する中身です。

衆議院では、自民、公明、立民、国民、維新の5党で修正されましたが、肝心の「定額働かせ放題」はそのまま。当然、共産党は反対しました。
悔しいのは、衆議院の文科委員会に共産党の議席がなく、議論がほとんどできなかったこと。SNSでは“共産党も法案に反対しなかった”かのような言説まで流されていて、総選挙で議席を減らした痛みを実感します。
とはいえ、参議院の文科委員会には、私がいます。共産党の議員として「教員の長時間労働なくせ」と訴え続けてきました。今年3月には、文科省が法案の前提としていた「教員の残業3割減」という数字の間違いを明らかにしたばかり。
「国はいつまで私たち教員の使命感に甘え、長時間労働に目をつぶり続けるのか」という現場の叫びを届けるため、全力で法案審議に挑みます。(参院議員・東京選挙区選出)
東京民報2025年5月25日号より
動画はYouTube吉良よし子チャンネルで









