〈一分 2025年7月6日号〉 ゴールドラッシュに湧くアラスカ、飢えと寒さに耐えながら山で金鉱発見を目指す人々―チャップリンの映画「黄金狂時代」です…

 ゴールドラッシュに湧くアラスカ、飢えと寒さに耐えながら山で金鉱発見を目指す人々―チャップリンの映画「黄金狂時代」です▼映画史に残る喜劇映画の傑作として知られる同作が、1925年6月25日の公開から100年を迎えました。6月25日には、オリジナルのサイレント版を同時上映する企画が、世界各地の映画館で取り組まれました▼チャップリンはこの映画で、黄金の魔力に取りつかれた人々を、ヒューマニズムとユーモアを込めて描き出しました。資本主義のもと機械に支配される労働者をテーマにした「モダン・タイムス」、権力の座をのぼり詰めようとしていたヒトラーを戯画化した「独裁者」。チャップリンは、自由や人間性を奪おうとするものたちに、笑いの力で戦いを挑み続けた人でもありました▼「独裁者」では、うり二つの容姿で独裁者ヒンケルと間違われたユダヤ人の床屋が兵士を前に演説します。「私たちは皆、互いに助け合いたいのだ。人間とはそういうものなのだ。私たちはお互いの幸福によって生きたいのだ、お互いの不幸によってではなく。互いを憎んだり見下したりしたくないのだ」。稀代の喜劇王の言葉は、差別と分断をあおる政治の広がりとたたかう、現代の人々をも照らしています。

    東京民報2025年7月6日号より

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