【コラム砂時計】「セミの鳴かない夏」 〈2025年8月10,17日合併号〉

 

  「蝉時雨(せみしぐれ)」と言えば、俳句で夏の季語。無数のセミが一斉に鳴くことから、降りしきる雨にたとえてこう言われてきた。8月ともなれば、必ず聞こえてきたあの鳴き声をこの夏、全く耳にしない。小学生の夏休みの「自由研究」よろしく、理由を調べてみた。

 これには諸説あるが、一説には、空梅雨で地面が乾いてしまったこと。水分が少ないため、サナギが地上に出るタイミングを失い、そのまま息絶えてしまったのではないか。もう一つは都市部で開発が進み、そもそもセミの「住環境」が失われてしまったのではないか。

 それを確かめるため、緑が多い近辺の公園数か所を回ってみた。しかし、セミの声はおろか、抜け殻一つ発見できなかった。大きな桜の木の根元にはこんもりした土があるが、まるでコンクリートで固めたように硬かった。地球温暖化により、折々の風物詩とともに、日本から四季のうちの一つが消えかけているように思えた。

東京民報最新号はこちらから

カテゴリーから探す

記事を掲載時期から探す

最近の記事

  1.  市民団体「WE WANT OUR FUTURE」と憲法9条を壊すな!実行委員会は8日、国会前で「…
  2.  地域で太陽光発電したエネルギーを活用し、電力の地産地消と脱炭素化を進める江戸川区の「江戸川電力株…
  3.  多摩市議補選(被改選数4、立候補10人)で、日本共産党の早川寛氏(46)=新=が5853票を獲得…
  4.  練馬区長選が12日に投開票され、学校法人理事長で無所属の吉田健一氏(59)が、前都議の尾島紘平氏…
  5.  東京民報社の和泉尚美代表取締役(前日本共産党都議団幹事長)が、都政と都議会を不定期連載でウオッチ…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2025年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
ページ上部へ戻る