生活保護 敗訴判決にも国は謝罪せず 違法状態の解決急務〈2025年10月5日号〉

国が2013年から2015年度に生活保護基準額を引き下げたのは違法だとして取り消しを求める「生活保護減額取り消し裁判(いのちのとりで裁判)」で6月27日に原告が最高裁で勝訴したにもかかわらず、国は3カ月たっても原告らに謝罪さえしていません。国家賠償請求で国が敗訴をした後の対応としては極めて異例です。

厚労省前で謝罪を求めて抗議する原告ら=8月29日、千代田区

 現在、判決では削減が違法とされ存在しなかったことになっていますが、遡及しての支払いなどは決まっておらず、関係者団体の厚生労働省への要請においても具体的な方向は「専門家に図る」として示していません。今も違法状態の放置が続いています。

 厚労省は専門家からなる社会保障審議会生活保護基準部会 最高裁判決への対応に関する専門委員会を設置(8月13日)し、9月22日には第4回目の部会を開催しました。これまで部会では1度だけ原告の意見を聴取する機会がもたれましたが、この日の会議でも原告から提出された意見書も「参考資料」として配布するのみで俎上に載せようとしません。

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