生存かけた生命の壮大な旅 国立科学博物館で大絶滅展 福山雅治氏がナビゲーターに 「生きる当事者として」〈2025年11月9日、16日合併号〉
- 2025/11/16
- 文化・芸術・暮らし
国立科学博物館(台東区)で11月1日から2月23日まで、特別展「大絶滅展」が開催中です。生命が誕生してから40億年間、地球上で幾度も生命の危機が繰り広げられながらも絶滅した種族に変わる、種族の新たな繁栄の繰り返しによって多様に進化を遂げてきました。このうち規模の大きかった5回の大量絶滅事変、通称「ビッグファイブ」を、化石などの残された様々な証拠からひも解いています。壮大な「生き物たち」の生存をかけた進化の歴史をめぐる旅に誘います。

生命の歴史は進化と絶滅を繰り返しながら、通常100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられています。短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象「大量絶滅」も過去に何度も起きているといいます。

その内、最も大きな①オルドビス紀末(約4億4400万年前)②デボン紀後期(3億8000万年前~約3億6000万年前)③ベルム紀末(約2億5200万年前)④三畳紀末(約2億100万年前)⑤白亜紀(約6600万年前)―からなる5回の絶滅現象が、「ビッグファイブ」です。ビッグファイブをテーマとした特別展は国立科学博物館では初めてのことで、各種の古生物や火山、古気候、古海洋などを専門とする同館研究者10人の監修によって作り上げられました。
また今回の目玉に米国デンバー自然科学博物館から、日本初公開の標本が来日し展示してある他、モロッコでの発掘調査の成果も紹介されています。
展示は海の環境の変化に始まり、陸上生物の発展などをめぐる中で、日本初公開の「最古の木の化石」(下写真)が目を引きます。年輪がないなど、自分の常識を覆す事実に驚くばかりです。哺乳類に近い生物の発生と絶滅の次には「恐竜時代」の展示。大迫力のクリオロフォサウルス、レドンダサウルス2対の全身骨格(上写真)が出迎えた後には、デンバーからの恐竜の骨などの貴重な標本が並んでいます。
新生代に起きた生物の多様性のコーナーでは最古の馬科の一種などの骨格標本が並び、多摩川で発見されたジュゴン科のステラーダイカイギュウの標本も世界初公開されています。
火山の噴火や溶岩の流出などもリアルに表現され、見応えのある展示になっています。












