畳から和室文化を考える 東京建築カレッジが講座 学生と職人が語り合い〈2025年11月30日号〉
- 2025/11/30
- 文化・芸術・暮らし
建設などの現場で働きながら日本の伝統的な大工技術を学ぶ職業能力開発短期大学校「東京建築カレッジ」(豊島区)が15日、公開講座「畳から考える」を新宿区で開きました。和室文化の伝統を生かし、新たな建築空間をどう生み出していくか、畳職人と建築士、若手の大工、同カレッジの学生らが語り合いました。
公開講座の講師を務めたのは、葛飾区で小曽根(こそね)畳店を営む小曽根涼一さん。1級畳製作技能士の資格を持ち、東京都畳高等職業訓練校の校長を務めるほか、鶴岡八幡宮若宮(下宮)修理などの実績を持つ畳職人です。

会場には、実際に乗ってみて固さの違いや肌ざわりを感じてもらおうと、異なる素材を使った各種の畳のほか、畳表(たたみおもて)の材料となるイグサ、小曽根さんが実際に使っている道具などが並べられ、休憩時間には、カレッジの学生が小曽根さんに道具の使い方などを熱心に尋ねる姿が見られました。
歴史や構造を学び
第一部は、小曽根さんの基調講演で、畳の歴史や材料、構造、イグサの特徴など、「畳の基礎」を学びました。
小曽根さんは、畳の語源を、「たたむ」ことと説明。折り返して重ねるなど、たためるもの、敷物全般を指す言葉から、畳が生まれたといいます。
「畳の構造」(図)では、畳の表面となる畳表と、内部に入り芯材となる畳床(どこ)、長辺部分の端に縫い付ける畳縁(へり)、短辺部分の框(かまち)があると説明。框には、板を入れる「頭板」や、畳床のままにする「素框」などの仕様の違いがあると話しました。

畳の張替えについても紹介し、すべてを新しくする「新畳(しんたたみ)」、畳床はそのままに畳表と畳縁を新しくする「表替え(おもてがえ)」、畳表の使っていない面を表にして使う「裏返し(うらがえし)」の3種類があると解説しました。












