「われらとわれらの子孫のために…この憲法を確定する」―日本国憲法の前文の一節です▼東京高裁で11月28日、同性婚を認めない民法などの規定は憲法違反だと訴えた「結婚の自由をすべての人に」訴訟の控訴審判決がありました。現行制度を合憲とした不当判決で、引用されたのが先の憲法前文です▼判決では、憲法前文の言葉をもとに「国家は、国民社会が世代を超えて維持されることを前提」としており、「夫婦とその間の子」を一つの家族の姿とするのは合理的と論じました。家族は次世代を育てるものという前提自体に違和感はあるものの、仮にそれを認めたとしても、多様な家族の形で次世代を育てている世帯も広がる現状と、判決の言葉はかけ離れています▼「私たちがやろうとしていることは『愛し合う二人の結婚を認めよう』、ただそれだけ」「この法案は、関係がある人には素晴らしいものだが、関係ない人には今までどおりの人生が続く」―ニュージーランドで2013年に同性婚を認める法案が審議された際、賛成した議員の有名な演説です▼同性婚をめぐる訴訟は、他の五つの高裁では違憲判決が出されています。国政に必要なのは、最高裁判決を待つことなく、同性婚法制化の議論を進めることです。
東京民報2025年12月7日号より









