治療中断で命の危機に 高額療養費 限度額引き上げ撤回求める〈2026年1月11日号〉

 厚生労働、財務両相は12月24日、高額療養費制度(ことば)の在り方を検討する専門委員会での取りまとめを受け、すべての所得区分を対象に自己負担限度額の引き上げについて合意しました。これにより今年8月、来年8月と段階的に患者の自己負担額が増加することになります。

ことば 高額療養費制度とは 公的医療保険制度のひとつで、同月内の医療費の自己負担が一定の上限を超えた際に、超えた金額が支給(払い戻し)される制度

 この問題は2025年3月には多くの患者、国民からの反対の声などにより凍結となりましたが、高市政権になり急速に再浮上。合意内容は年間1~3回制度を利用する人の負担限度額を引き上げるもの。対象者は約320万人で全利用者(70歳未満)の8割に及び、年収650~770万円の所得区分では現行の自己負担額8万100円が、2年後には11万400円と37%も増加します。年末年始にかけてSNSでも大きな話題になっています。

署名が17万3千人

 開業医らで組織される全国保険医団体連合会(保団連)は合意直前の23日、負担限度額引き上げ中止を求めるオンライン署名約17万3000人分を厚労省に提出し、記者会見を行いました。

署名を手渡す保団連事務局と、がん治療中の人ら=12月23日、千代田区

 提出・会見にはがん治療をしながら子育てをする現役世代の当事者らも参加。治療費の実態などを語りました。厚生労働省の担当者は提出時に「専門委員会でのとりまとめを受け、医療保険改革全体の中で議論している」と語り、引き上げについて一切言及しませんでした。

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