暮らし・平和を重点に 杉並区 来年度予算案を発表〈2026年2月15日号〉

 杉並区の岸本聡子区長は2日、記者会見で任期最後の編成となる2026年度当初予算案を発表しました。一般会計は今年度より79億2500万円(3・2%)増えて2535億2800万円です。予算編成で3つの重点の一つに、「区民の命と暮らしを守るための取り組み」を挙げ、平和への思いを世代を超えてつなぐ取り組みや、多文化共生基本方針の具体化、教育環境の拡充など、岸本カラーが強く出ています(表)。予算案は12日開会の第1回定例会で審議されます。

 岸本区長は「戦争を知らない世代が増える中、その記憶をどう次の世代に伝えていくかが課題になっている」として、幅広い意見を聴取して今後の平和施策に生かしていく「(仮称)杉並区平和施策に関する区民懇談会」を新たに設置。学識経験者や区民公募、若者世代を含めた多様なメンバーで構成します。

共生へ拠点と人材

 昨年1月に策定した「多文化共生基本方針」に基づく施策の具体化として、多文化共生を進める拠点を9月に開設するための予算2878万円を盛り込みました。日本語学習の支援や生活相談、地域との交流事業などを進めます。行政と地域、外国人をつなぐ役割を担う「多文化共生キーパーソン」も育成します。

岸本聡子区長

 24年度の介護報酬引き下げで介護事業所の倒産が相次ぎ、人材不足も深刻化する中、区は介護職員・介護支援専門員などに対する住居支援事業で対象外となっている人に独自に補助します。介護と同様になり手が足りない障害福祉の従事者を育成するため、研修などの受講料や正規採用までの人件費を助成します。

 また、身体障害者の移動支援の対象拡大や通所利用に関する要件の拡大など、障害者の社会参加を支える体制を充実します。

区立児相を開設

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