都内 新規感染 都専門家「急速な感染拡大局面」 知事、政府の対策後手に〈11月29日号より〉

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。21日の都内の新規感染者数は、539人で19日から3日続けて500人を超えました。連日最多を更新し、1日あたりの新規感染者が500人を超えたのも初。都内の感染者は23日現在、累計3万8022人、重症者は41人。死亡者は累計で479人になりました。

 都が19日開いた専門家らによる「モニタリング会議」では、出席した専門家から「急速な感染拡大の局面だ。今後の状況を警戒する必要がある」との指摘がありました。都内の感染状況について4段階の警戒レベルで、最高水準の「感染が拡大している」に引き上げました。

 警戒レベルは10週続けて2番目に深刻な水準に据え置かれていましたが、約2カ月ぶりに最も深刻な水準に戻りました。4段階で示す医療提供体制の警戒レベルは2番目に深刻な水準を維持しました。

知事会見、具体的な対策触れず

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、検査体制や医療体制の拡充が急がれます。都は検査能力について12月上旬をめどに1日最大6万5000件実施できる体制を整えるとしていますが、この間の実施数はほぼ5000件台にとどまっています。医療体制のひっ迫を心配する声もあがっています。

 しかし、小池百合子知事は19日の緊急記者会見で、「感染者は増えているが、重症者は増えていない」との認識を強調。「5つの小」と書かれたパネルを掲げ、飲食時の感染対策を強調。飲食店などへの営業時間の短縮要請や検査・医療体制の問題など、具体的な対策には触れませんでした。

 また、都独自の飲食店の需要喚起策「Go To Eat キャンペーン Tokyo」の「プレミアム付き食事券」の販売も、小池知事は変更することなく、予定通り20日にスタートさせました。菅義偉首相も国の「Go To イート」事業について、食事中も話すときにはマスクを着用する「静かなマスク会食」を呼び掛けるだけで、抜本的な見直しの考えは示していません。専門家からは対策が遅いとの批判が上がっています。

(東京民報2020年11月29日号より)

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