都議選 頑張れ共産党 広がる応援の輪〈2021年5月30日号〉

 都議選(6月25日告示、7月4日投票)が1カ月後に迫る中、各地で日本共産党の予定候補を、党派を超えて応援する動きや、共産党を伸ばして都政を変えようという行動が広がっています。各地の取り組みと、応援する市民の思いを紹介します。

墨田区 共闘の「プラットフォーム」 自公都ファの独占許さない

 「伊藤大気さんを都議会に押し上げるために、一緒にたたかっていきたい」。JR錦糸町駅前(墨田区)で訴えるのは、立憲民主党の墨田区議ら。その横に並ぶのは日本共産党の区議です。21日夕、都議選墨田選挙区(定数3)で、小池都政を支える自民、公明、都ファの独占を許さず日本共産党の伊藤大気・都議予定候補(42)を勝たせようと、共闘組織「市民と野党のプラットフォームinすみだ」の発足のつどいが、風雨をついて行われました。

立憲、共産両党区議、市民らとともに訴える伊藤大気予定候補=2021年5月21日、JR錦糸町駅前(墨田区)

 立憲、共産、プラットフォームののぼり旗が並んではためき、傘を両手で支えながら声援を送る区民の姿が。プラットフォームの呼びかけ人、新日本婦人の会墨田支部の吉田きよ子副支部長が進行し、伊藤勝手連の舩尾遼弁護士が経過報告。東京14区市民連合呼びかけ人の菊地純子氏が、共闘の意義を語りました。

 同区で開業する中村正樹医師もマイクを握り「医療は限界、これ以上負担をかけないでいただきたい。オリンピックは絶対にやめさせてほしい。それができるのは伊藤さんだけです」と、期待を込めました。

共闘が実現 歴史的な日

 共産党区議団は5人が参加。高柳東彦区議は「菅政権、小池・自公都ファ都政に審判を下し、新しい政治に変えたい。来たるべき総選挙では、野党連合政権を実現しましょう」と呼びかけました。

 2人が参加した立憲民主党区議団の中村あきひろ幹事長は「墨東病院を都立で守れるか、学校給食の無料化を実現できるかは都議選で議席が取れるかどうかにかかっている。国政選挙の前に都議選に没頭する」、同党14区総支部長(元衆院議員)の木村たけつか氏は「墨田で初めてたたかう野党共闘ができた歴史的な日だ。命と暮らしを守る都政へ共産党と共に頑張る」と力を込めました。

 伊藤候補は、昨年の都知事選で初めて立憲民主党などとの野党共闘の取り組みを進め、区民から市民と野党の議席を実現してほしいとの声を受けて、都議選への立候補を決意した。自公政権を倒し、小池都政から都民の命と暮らしを守るためです」と、出馬への思いを紹介。

 小池都政が強行する都立病院の独法化について、採算重視で行政的医療を後退させた大阪府の先行事例を示し、「感染拡大で医療崩壊を招くのは明らか。都立墨東病院を必ず守ります」と強調。「市民と立憲、共産が手をつなげば、(小池与党の)議席独占を突破できる。都民の願い実現へ都議会に駆け上がります」と訴えました。

 司会を終えた吉田副支部長は「これまでになくビラの受け取りも良く、共闘効果だと実感しています。共闘をもっと広げて与党独占を崩したい」と意気込みました。

痴漢ゼロへ 本気の対策を 大型ビジョン宣伝に反響

大型ビジョンに痴漢ゼロへの共産党の政策を示し、語り合う(左から)坂井、米倉、池内の各氏=2021年5月22日、豊島区

 暴力も差別もない、ジェンダー平等先進都市・東京の実現を求めて、トークセッションによる街頭宣伝が22日、豊島区の池袋駅前で開かれました。主催は、日本共産党都委員会のジェンダー平等委員会。街頭で映像などを上映できる大型のデジタルビジョン(縦1.5メートル、横2メートル)を装備する、同都委員会の新しい宣伝カーも初登場し、道行く人々の注目を集めました。

 宣伝カーは移動時、ビジョンを屋根の上に収納できるほか、LEDで表示する仕組みのため、多少の雨でも映像を流すことができるのも特徴。募金で実現しました。

 宣伝のねらいは、ジェンダー平等の実現を都議選の大きな焦点にしようというもの。池内さおり、坂井和歌子両衆院東京比例予定候補と、米倉春奈都議の3氏が、昨年取り組んだ「痴漢被害実 態アンケート」の結果と、それをもとにした米倉都議の都議会質問をテーマに語り合いました。

 池内さんが、アンケートに取り組んだ趣旨を「日常にある暴力である痴漢を東京からなくしたい。しかし、つらい体験を話せない被害者も多い。アンケートの形で、実態を明らかにしたいと考えた」と説明。デジタルビジョンに、アンケート結果をまとめたグラフや図表を表示し、電車の中や路上など、生活のあらゆる空間で被害が起きていることや、子どもがターゲットになっていることなどを紹介しました。

 3氏が、自身の実体験や、アンケートに寄せられた声も交えながら、被害の深刻さ、被害者のその後の人生に大きな打撃を与えることなどを訴えると、買い物客が立ち止まって聞く姿が見られました。

 アンケートに寄せられた悲痛な声をもとに、都議会本会議で初めて全面的に痴漢被害の問題を取り上げた、米倉都議の質問動画を上映。新しいテーマのため、質問準備の過程では、どの局が答弁をするかを決めるのにも、時間がかかったことなどを米倉さんが紹介しました。

 3氏は、ジェンダー平等に取り組む日本共産党の活動や、都政、国政を動かしてきた実績を紹介。衆院選、都議選への決意を語りました。米倉さんは、「小池百合子知事が答弁で、痴漢被害の深刻さを初めて認めた。次は、この被害をなくさせるための対策を、みなさんと実現させていきたい。そのために、引き続き都議会に送ってください」と訴えました。

東京民報2021年5月30日号より

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