歌声の文化を次世代に ともしびが新店舗 2年ぶり再開、高田馬場で

新型コロナ禍さなかの2020年10月から休店していた、歌声喫茶「ともしび」が新宿・歌舞伎町から同区の高田馬場駅近くに店を移して、22日に新店舗を開店しました。全国からの募金など、多くの支援を受けての2年ぶりの再開です。若者や学生が多く集う新たな街に移り、次の世代に歌声文化を継承することに挑みます。

関係者へのお披露目の集いで伴奏の練習が始まると自然に手拍子が=19日、新宿区

 開店3日前となる19日、事前に予約した関係者を集めて、新店舗のお披露目の集いが開かれました。

 厨房や店内の装飾などは、まだ準備中で、届いたばかりという電子レンジも床に並べられています。

 地域で「歌声」の活動に取り組むメンバーなどが続々と集まる中、ピアノとアコーディオン、パーカッションの伴奏の練習が響き出すと、自然と手拍子がわき、マスク越しの笑顔がこぼれます。

 ともしびのスタッフの一人、制作部の寺谷宏さん(64)は、「コロナ禍で、みんなで集って歌うのが難しく、生での歌声は、数年振りという人も半数近くいます。みんな、これを待っていたと、心の中で涙を流していると思いますよ」と喜びます。

十円食堂での合唱企画から

 ともしびは、1954年に新宿で開店。歌声喫茶(ことば)の老舗です。

 当時、早稲田大学に通っていた学生・柴田紳氏が「安くて腹いっぱい食べられるように」と開いた「十円食堂」で、水曜日の夜にレコードプレーヤーで音楽をかけて、みんなで歌おうという企画を始めたのがきっかけでした。次第に、様々な歌が歌えるようにとアコーディオンの演奏になり、司会をするリーダーを立てるようになりと、現在のような楽しみ方ができていき、歌声喫茶が誕生しました。

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