都議会文教委「審議妨害のハラスメント」英スピテスト 中止迫る質疑を妨害〈2023年2月26日号〉

 東京都教育委員会が強引に進める都立高校入試への英語スピーキングテスト(ESAT‐J=イーサットジェー)の活用問題が、大きな事態に発展しています。9日の都議会文教委員会では、この問題を質疑した都議に対し、威圧的なヤジ(不規則発言)が執拗に繰り返される異常なものとなりました。子どもの進路に関わる大問題として注視していた都民からは、抗議の声があがっています。一般入試(2月21日)直前に心配されていた採点ミス8件が明らかになったことも重大です。

都ファ 伊藤都議に抗議相次ぐ

 「許せないハラスメントだ。まともな議論ができないことの裏返しだ」。都立高入試への英語スピーキングテストの活用に反対する保護者らは16日、新宿駅西口でマイクを握り、怒りの声をあげました。

 保護者らが憤っているのは、9日から10日未明に及んだ都議会文教委員会でのこと。質問する都議の声が聞き取れないほどのヤジが、執拗に繰り返されたのです。声の主は都民ファーストの会の伊藤ゆう都議。特に問題となったのは、アオヤギ有希子都議(日本共産党)の質問中に「全然わかんねえよ」「何の質問してんだよ」などと繰り返し大声で発言。アオヤギ都議が入江のぶこ委員長(都ファ)に、ヤジの制止を求めたのに、これを無視し、逆に「質問は簡潔に」などと、アオヤギ都議を注意したのです。

 伊藤都議は抗議のツイッター(短文投稿サイト)に返信する形で、「質疑者の迷惑になったことについてはお詫びします」などと、ヤジを発したことを認めています。

 保護者らが行った街頭宣伝には、約30人が参加。マイクをリレーし、文教委員会の動画を視聴した女性は「まるで学級崩壊、都民として恥ずかしい。正しいことが通る都議会に変えましょう」と呼びかけました。

文教委員会でのヤジに抗議し、テストの入試への活用中止を訴える保護者ら=16日、新宿区

8人の採点やり直す

 英語スピーキングテストは都教委と協定を結んだ民間のベネッセコーポレーションが運営し、昨年11月と12月(予備日試験)に実施。合計で中学3年生約7万1000人が受験し、ベネッセ関連会社がフィリピンで採点しました。

 都教委によると受験生への採点結果の通知を終えた1月27日以降、ベネッセ側が再度、全受験生の解答音声を確認したところ、8人の音声の一部で機械音が流れ、解答が録音されていませんでした。タブレットに直接録音されたバックアップ音声で採点をやり直した結果、8人とも当初の採点結果より点数が伸びたとしています。受験生と保護者に知らせたのは、都立高校の一般入試の出願締め切り前日の6日でした。

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