街角の小さな旅60 水辺の自然と四季折々の花々 都立水元公園と江戸川堤〈2025年8月3日号〉

 ここは葛飾の水元公園。満開の桜の花。この物語の主人公。寅次郎の張りのある声が聞こえて来る。

 寅の声

 「桜の花の咲く頃になると、きまって思い出すのは故郷のこと、………ガキの時分、鼻垂れ仲間を相手に、暴れ回った水元公園や、江戸川の土手や、帝釈様の境内のことでございました」

 これは山田洋次監督の「男はつらいよ」第1作の脚本の冒頭の一節です。

 その都立水元公園は東京の東のはずれ、江戸川と埼玉県に隣接し、JRの金町駅と京成金町駅の北に位置するところにあります。

小合溜の風景

 水元公園のはじまりは江戸中期、古江戸川の氾濫対策と周辺一帯の水田開発を目的として、時の将軍徳川吉宗の命で大場川と古江戸川の合流点に締切堤を設けてつくられた小合溜井=用水池。水元の地名は小合溜井(小合溜)が当時の東葛飾領の50を超える町村の水田の水源となったからです。

 公園の面積は東京ドーム21個分。公園の中心には水元大橋が架かり、水面を渡って心地よい風がそよいできます。

 岸辺に沿って上流に歩みをすすめると樹高が20㍍にも及ぶポプラ並木、その先には生きている化石と言われているメタセコイヤの林(約1800本)がつづいています。さらに、野鳥観察舎があるバードサンクチュアリ、中央広場とバーベキュー広場。せせらぎ広場では夏の風物詩、子どもたちの水遊びの歓声が。

 公園の西のはずれには「水元かわせみの里」。「渓流の宝石」と呼ばれる翡翠(カワセミ)が生息しており、通年を通して観察することできます。

水産試験場跡

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