江戸川区 原爆の体験、落語で伝え 被爆二世 菊太楼さんが創作落語〈2025年8月24日号〉

 江戸川区の被爆者団体、親江会が戦後80年で開いた初の「原爆展」(5日~10日)で、落語家で被爆二世の古今亭菊太楼さんが、6日と9日に原爆をテーマにした落語を披露しました。普段は古典落語を演じる菊太楼さんが、親江会の山本宏会長の「原爆を伝える新作落語を」というリクエストにこたえたものです。

 菊太楼さんは長崎県の出身で、亡くなった母親が原爆を体験しました。「ピカっと光った」と話したくらいで、ほとんどその体験を聞くことはなかったといいます。

 新作落語に取り組んだきっかけは、江戸川区で3月22日に開かれた落語会「菊太楼にきく」(主催・伝統芸能文化研究会)。落語会では、落語の口演のほか、日本共産党の原純子都議(当時)を聞き手に、菊太楼さんが落語の魅力や技術などを語りました。菊太楼さんは江戸川区在住で、知人でもある同党の大橋美枝子区議のニュースにコラム「菊太楼の江戸川人情」を連載しています。

原爆展で「母のお守り」を披露する菊太楼さん=9日、江戸川区

 落語会に参加した親江会の山本会長が、菊太楼さんが被爆二世だと知り、新作落語をリクエストしたものです。空襲をテーマにした落語や、原爆を描く講談などはあるものの、原爆をテーマにした落語は初だといいます。

 9日の口演後、山本さんは「いわばノリで頼みましたが、いまから思うと、無茶ぶりだったのかな」と笑顔で振り返りました。菊太楼さんも、「最初は、いったい、何を言っているんだろうと思った」と笑いました。

人のつながり描く

 完成した落語の題名は「母のお守り」。原爆で母親を亡くした被爆者の男性が、病院で出会った少年に導かれ、原爆投下直前の1945年8月9日の長崎にタイムスリップし、母親との再会を果たすストーリーです。

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