都民支援の施策こそ迅速に スピード感ない賃上げ策 各会計決算特委 共産党清水とし子都議が追及〈2025年11月23日号〉

 都議会は小池百合子知事の出席のもとで2024年度の各会計決算を審議する特別委員会(各決)を11月14日に開き、予算執行の問題や課題について知事をただしました。日本共産党から清水とし子都議(日野市選出)が立ち(持ち時間29分)、小池知事が多用する「スピード感をもって」という言葉通り、都民に役立つ施策でスピード感が発揮されているかを検証しました。

小池知事をただす清水都議=14日、都議会

 清水都議が最初に追及したのは、中小企業の賃上げ支援で、都の「魅力ある職場づくり推進奨励金」の賃上げを含むメニューに応募しても、支払いまでの期間が1年7カ月もかかる問題についてです。4週間ほどで支給される岩手県や徳島県の賃上げ支援制度と比べると19倍もの長さです。

 なぜ東京都はこんなにも時間がかかるのか―。清水都議は、その謎をパネルを示し(図参照)“解明”しました。2024年度の同事業への応募は4000件を超えました。支援への道のりは、まず「運試し」のような抽選から始まります。当選しても、その後8つのチェックポイントを通過して初めて支給審査となります。

(共産党都議団作製)

 清水都議は「物価高騰で苦しむ中小企業にとって、あまりにも長く険しい道のり。知事が掲げる『スピード感』とは、全くかけ離れている」と指摘しました。

年度内支給ゼロ

 さらに驚く事実が明らかになりました。予算23億円の執行率は100%、なのに2024年度中に受け付けた事業者への支援実績は「ゼロ件」でした。田中慎一産業労働局長は、事業を請け負う「東京しごと財団」に23億円を拠出したので執行率は100%だとする一方、支援金については「年度末時点では支払いに至っていない」と認めました。

 清水都議は「知事の言う『スピード感を持った政策実現』とは言えない」と指摘。職場環境改善などを目的とする現行制度とは別に「(岩手、徳島両県などのような)賃上げのみを条件とするシンプルな『中小企業賃上げ応援事業』に速やかに踏み出すことを強く要望する」と提起しました。

賃金格差解消まず都職員から

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