【読書 今月の本棚と話題】高校生の運動を掘り起こす 『高校生は学び行動する―核兵器のない世界を目指して』 市田真理・沖村民雄・吉田守 編〈2025年12月21日号〉
- 2025/12/21
- 書評
「現在署名数は二千万を突破致しました。日本の四分の一の人々が署名運動をしているわけです。その中の一〇三四が私達の学校の署名であり署名運動の各多数の団体の一つに数えられているわけです」―1955年、桐朋女子学園(調布市、現=桐朋女子中・高等学校)の生徒会新聞に記された、同校での原水爆禁止署名の活動報告です。
1954年3月、日本の遠洋マグロ漁船・第五福竜丸がアメリカの水爆実験で被ばくしたことに端を発する「ビキニ事件」をきっかけに、原水爆禁止を求める署名運動が日本中に広がりました。そのなかで、全国の高校生たちも、校内での署名活動や原爆展、原水爆禁止世界大会への学校代表派遣などに取り組みました。本書は、これまであまり語られてこなかった、高校生たちの当時の原水爆禁止運動を、各地の教員、研究者らが手分けして、学校の沿革史誌や高校新聞の縮刷版などを調べ、掘り起こしてまとめたものです。

1000円+税
いちだまり=第五福竜丸展示館学芸員、おきむらたみお=高校生平和ゼミナール全国連絡センター、よしだまもる=東京高校生平和ゼミナール世話人












