国は安全を守る責任果たせ リニア工事 隆起事故受け緊急学習会〈2026年2月1日号〉

 「リニア中央新幹線の中止を求める品川区民の会」が1月24日、荏原第五地域センター(品川区)で「緊急リニア学習会」と大井町駅前宣伝行動を開催しました。

 2025年10月に西品川の工事現場直上で発生した道路隆起事故を受け、会場には不安を抱える多くの住民が詰めかけました。

 品川区内の大深度掘進をめぐっては、2021年10月の調査掘進開始直後から設備の故障による中断が発生。2024年8月には目黒川で有害な酸欠気泡が発生しましたが、工事との関連性を認めず、2025年8月から本格掘進を強行し、2カ月後の同年10月下旬に道路隆起事故を起こしました。JR東海は事故との関連性を認め、2月1日・2日に同区中小企業センターで住民説明会を行い、工事を再開すると発表しました。

宣伝行動に取り組む住民ら=1月24日、品川区

 学習会では、外環道や広島・二葉山トンネルなどの事故事例に詳しい工学博士の谷本親伯(ちかおさ)大阪大学名誉教授が登壇しました。

 谷本氏は直径14~16㍍の巨大な回転刃で掘進するシールド工法を丁寧に説明し、道路の隆起が起きたメカニズムについて「地中で削った土砂と地下水は、気泡材を混ぜ合わせ、圧力を管理しながら取り除いている。地質条件とのミスマッチにより気泡が地盤の亀裂を通って地上に押し上げられて発生」と分析。

 さらに、法制度の問題について「大深度法の不十分な点を改善できるかは国会の対応にかかっている」と指摘し、JR東海が主張する「事業の安全性」について、「最終的に責任を負うのは認可した国である」と明言。参集した住民に対して「説明会や問い合わせ時の回答を細かく記録し、地方行政を介して専門家に妥当性を確認」することを助言しました。

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