安全確保せず工事するな リニア隆起事故で説明会〈2026年2月15日号〉

 リニア中央新幹線のトンネル掘削工事により、2025年10月に品川区西品川の区道が最大13㌢にわたって隆起した事故を受け、JR東海は近隣住民を対象に2月1、2両日、品川区立中小企業センター(品川区)で説明会を開催しました。

最大で13センチの隆起が起きた区道=25年10月撮影、品川区

 参加した住民らによると、JR東海の担当者が原因について「シールドマシン内部の空気が大深度地下から地上へ噴出し道路を押し上げた。空気抜きの頻度や量が不十分であった」と、人為的ミスを認め謝罪しました。再発防止対策について「チャンバー(掘削するカッターヘッドの奥の空間)内に空気を溜め過ぎないように圧力管理等のモニタリングを強化する」と説明しました。

 住民らは、2020年に調布市で発生した外環道工事による陥没・空洞事故と今回の事故は酷似しているとして、管理の透明性を強く求めました。80㍍の大深度で発生した事故にもかかわらず、地表からわずか3㍍付近の調査にとどまり、それに基づき「推定」で原因を特定するJR東海の姿勢に、「安全性に対する無責任さ」を批判する声が続出。さらに「対策は一つ示しただけ。二重三重の安全構造を立てるのが工事の鉄則」「私たちが住む家の真下でこれ以上の工事は容認できない」と訴えたといいます。

東京民報2026年2月15日号より

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