新人当選者の横顔②

子育て体験の政策に共感 トップ当選で父からバトン

荒川区議

相馬ゆうこさん(36)

 区議を辞して前回都議選に出馬した父、相馬堅一前区議の議席を、トップ当選(3979票)で回復しました。「父の活動の積み重ねがあってのこと。そして支部の人たちが、地域でのいい関係を築いてきたことが大きかったと思います」と、相馬ゆうこさんは語ります。

相馬ゆうこ区議

 実際、相馬前区議は区政ニュースを毎週欠かさず1万2000枚を発行し、週二回の定例駅頭宣伝と集合住宅などへ配布。その印刷・配布には党員、後援会員50人以上が参加し、地域でも評判になっています。

 区議選への立候補は、非正規で育休も取れず退職せざるをえなくなっている時に要請されました。「父を見ていて大変さを知っていたので、絶対に議員はやりたくないと思っていました」という相馬さんでしたが、関係者からの熱い要請に、最後は決意しました。「父の地盤を引き継ぐことにプレッシャーを感じるというより、よし頑張ってやろうと。わりと楽観的に考える方なので」と、明るく笑います。

 高校生の時に日本民主青年同盟に加盟し、平和活動に取り組んでいたことで、18歳になるとすぐに共産党に入ります。「父への信頼もありましたが、自分たちが声をあげたことが、形になっていくことが実感できたので、活動はとても楽しかった」と振り返ります。

沖縄に単身移住 

ところが「もっと外の世界を知りたい」と突然、大学を中退。大好きな沖縄に単身移住します。以来8年間、民宿や飲食店で働きながら自活しました。「若い人たちの米軍基地についての考えや労働条件の厳しさなど、地元じゃないと見えないことがたくさんあることを知りました。親にはすごい心配をかけたと思います」と、今になって反省しきりです。

 選挙では乳児健診に父親も参加しやすいように改善すること、独自の乳児健診施設がない問題、子どもを乗せる電動アシスト付自転車購入への補助など、子育ての実体験で感じたことを政策にして訴えました。子育て世代からの共感が大きかったと、手応えを感じています。今後は「同世代の人たちとゆるくつながれるような、集まりもつくりたい」と抱負を語ります。

 父、堅一さんが続けてきた毎週のニュース発行を引き継ぐかとの問いには、「もちろんです。それをやらなければ次はありませんから」。頼もしい答えが返ってきました。

(東京民報2019年5月19日号に掲載) 

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