学術会議任命拒否 学問・言論の自由守れ 市民と野党がともに抗議〈11月22日号より〉

 日本学術会議の任命拒否問題で、矛盾に満ちた答弁を菅義偉首相が繰り返すなか、総がかり行動実行委員会主催による街頭宣伝が12日、新宿駅西口で開かれ、市民と野党が連携して学術会議への不当な政治介入に対する抗議の声を上げました。

 野党からは、日本共産党の小池晃参院議員、立憲民主党の辻元清美衆院議員、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一参院議員、社民党の吉田忠智参院議員が参加。小池氏は、菅首相は説明不能に陥っていると指摘し、戦前の滝川事件や天皇機関説事件と重ねて学問・言論の自由に言及。「政府に物言うと冷遇される。これを許せばかつての時代が再来する。市民と野党で政治を変えましょう」と、訴えました。

学術会議への人事介入に抗議する市民と野党=12日、新宿区

 市民のリレートークで、ジャーナリストの伊藤千尋さんは、旧東ドイツで若者5人の運動が50万人のデモになり、ベルリンの壁崩壊につながった歴史を例に、「皆さんが頑張れば10万倍の力になる」と鼓舞。早稲田大学教授の小原隆治さんは、「野党の質問に答えることが、首相の行政責任。無理なら政権を代えるしかない」と主張しました。

 現場にはプラカードや横断幕を手にした人々が集合。多くの通行人でにぎわう新宿駅前に、拍手や賛同の声が湧きました。

(東京民報2020年11月22日号より)

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