伊豆諸島の神津島村の全域が1日(米国アリゾナ州現地時間)、NPO国際ダークスカイ協会(IDA、本部=同州)から、「星空版世界自然遺産」とも言われる、「星空保護地区」に認定されました。認定は東京では初めてで、日本国内では沖縄県の西表石垣国立公園に続いて2例目です。

同制度はIDAが認定する光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取組をたたえる「ダークスカイプレイス・プログラム」の和名。神津島村は今年8月に申請していました。
アダム・ダルトンIDAダークスカイプレイス・プログラムマネージャーは、都からの支援や新たな光害対策型照明の開発などの「努力と革新的な活動」を評価。「東京からジェット船でわずか4時間の場所に位置する、神津島の保護された星空は、都市部から訪れた多くの人々を感動させ、宇宙の神秘へと誘うことでしょう」とコメントしています。
前田弘村長は2日、コメントを発表。「『星空保護区認定』の瞬間を心待ちにしておりました。認定された意義を深く受け止め、未来永劫えいごう、『この神津島の美しい星空』を保護していくことを誓う」とし、今後も受入環境を整備していくとのべています。
現在、同村では、宿泊施設への予約がない人の来島はできません。
(東京民報2020年12月13日号より)