〈一分○月×日号〉「時を戻そう」─今年の流行語大賞の候補にもノミネートされた、お笑いコンビ「ペコパ」の決めゼリフです…
- 2020/12/9
- コラム・オピニオン
〈一分○月×日号〉「時を戻そう」─今年の流行語大賞の候補にもノミネートされた、お笑いコンビ「ペコパ」の決めゼリフです▼こちらは、…
「時を戻そう」─今年の流行語大賞の候補にもノミネートされた、お笑いコンビ「ペコパ」の決めゼリフです▼こちらは、太陽系誕生からの46億年の時を戻す、壮大な発見につながるでしょうか。小惑星探査機「はやぶさ2」から切り離されたカプセルが、6日未明にオーストラリアのウーメラ砂漠に着地しました▼はやぶさ2は、6年間の宇宙飛行を経て、小惑星リュウグウで採取した試料を地球まで持ち帰りました。竜宮城の物語にちなみ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査チームは、カプセルを「玉手箱」と表現しています▼小惑星は、地球のように表面が高温になって溶けたことがないため、試料から太陽系の誕生当時の姿を伝える情報が発見されることが期待されています。また、生命を生んだ材料は小惑星の衝突で地上にもたらされたとする仮説の検証など、生命の起源の謎に迫る手がかりが見つかる可能性もあるといいます▼宇宙はこの間、各国の「宇宙軍」創設のように軍事的な拡大競争の舞台となってきたほか、宇宙旅行の実現など商業的な利用も取り沙汰されてきました。総航行距離52・4億キロメートルに及ぶ、はやぶさ2の旅は、宇宙をめぐる基礎的な科学研究のロマンを、垣間見せてくれています。