―2021年を振り返っていかがですか。
何といっても都議選で当選し、都議として活動を始められたことが最大の出来事でした。都議選最初の立候補(2017年)では、215票差の惜敗で、小竹紘子さん(前都議)の議席を引き継げずに本当に悔しい思いをしました。
市民と野党の統一候補としてたたかい、当選のために頑張ってくれた共産党支部や後援会の人たちをはじめ、党派を超えて支援してくれたみなさんに、ようやく恩返しができたという思いです。
私にとって落選してからの4年間は、今回の都議選をたたかう上でも、都議として活動する上でも、声をあげれば政治を変えられることを確信にして活動できる年月となりました。
例えば地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅近くの都バス車庫跡の都有地を、福祉に活用してほしいという住民要望を、4年前の公約に掲げました。住民のみなさんと一緒に運動を広げ、超党派の区議とも共同した運動は、区を動かし、100人規模の認可保育園をつくらせることになりました。
痴漢・盗撮 被害者の声で都動かす
―昨年12月議会で初めて本会議質問に立ちました。
公約に掲げた盗撮・痴漢問題を取り上げました。都議団が行っている「痴漢・盗撮アンケート」には、10日間で1200人近くの人から回答が寄せられました。高校生からも盗撮被害の実態を聞き、対策を求めました。
交通局長から痴漢・盗撮被害は「心に一生の傷を負わせる。決して許されない」という答弁が本会議で初めてありました。私たちと同じ認識に立ってくれ、次につながる大事な答弁でした。
質問後に都営地下鉄で、「痴漢・盗撮は犯罪です」というアナウンスがされ、電光掲示板が変わっていることが分かりました。被害者の声が都政を動かしたということが実感でき、都議としてのやりがいも感じることができました。